最も偉大な指導者ですら、人生の喜びや悲しみを感じていたのだ。
こういう個人の例は数多い。

凡人と指導者の違いは、凡人は自分の感情を探究しようとしないという点にある。
凡人は人生をただ何となく過ごしているだけである。
自分の感情に対する凡人の反応には、本能的に受け入れるか、拒絶するかの
どちらかしかない。
だから、そうした執着や反感は変化することなく絶えず積み重なって、ネガティブなトラウマを
生み出すことになる。

それに対して、指導者たちは自分のことを把握しており、無垢の自然状態で生起する
あらゆることを理解している。
しかも、その理解に支配や執着を持ち込むことはない。
指導者たちは自分の感情を眺め、意識的空間からその感情に対応するのだ。



( 続く )