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さて、そのような要職にある荒木だが、その防衛大学校卒業年次は27期。
陸上自衛隊では山崎幸二(27期)が2017年8月、陸上幕僚長に就任したこともあり、27期より前の最高幹部はそのほとんどが退職勧奨を受け退役し、一部は28期組にも退役勧奨を受け、自衛隊を去るものも出始めてきた。
そのような中、航空自衛隊のトップである航空幕僚長は杉山良行(第24期)。
その就任年月日は2015年12月なので、2017年12月にはその任期を終え、退役するか統合幕僚長に昇るのはほぼ間違いないだろう。
その際の後任の航空幕僚長人事を考えた場合、過去の慣例から考え、候補になるのは以下のポストにあるものたちだ。
航空総隊司令官 前原弘昭(27期)
航空幕僚副長 丸茂吉成(27期)
そして荒木淳一だ。
外形的には、情報本部長である宮川正(26期相当・日大出身)や補給本部長である三谷直人(第29期)も考えられなくはない。
しかしながら、我が国の厳しい安全保障環境を考えると、今この状況で、宮川を航空幕僚長に就任させる抜擢人事をする余裕はない。
なおかつ、陸上自衛隊と海上自衛隊との人事の兼ね合いで、26期組相当である宮川をトップに据えると組織の若返りが遅れ、好ましくないという判断がなされるだろう。