陸上自衛隊北部方面総監部(札幌)は13日、陸自第7師団(千歳)が6月下旬に行う長距離機動訓練の概要を発表した。
戦車や装甲戦闘車など最大16両を千歳から苫小牧港までの公道約30キロで自走させ、フェリーで釧路港に運搬後、装甲戦闘車を同港から矢臼別演習場(根室管内別海町など)までの公道約60キロで自走させる。
当初は釧路港―矢臼別演習場間も戦車を公道走行させる計画だったが、経路上に重量に耐えられない橋があったため見送った。

 総監部によると、公道走行するのは、最大で90式戦車4両、戦車と連動して展開する装甲車両の89式装甲戦闘車10両、戦車回収車2両。
28日夜に東千歳駐屯地を出発し、苫小牧港までの公道約30キロを自走する。陸自がチャーターした民間フェリーで釧路港まで運搬。
29日夜に装甲戦闘車3両と戦車回収車1両で同港を出発し、30日未明に矢臼別演習場に到着する予定だ。
公道を走る車両の走行用ベルトにはゴムを取り付けて騒音や道路の傷みを低減する。
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