へリストの謎、ようやく解けたよ

元上毛新聞記者で推理小説家の横山秀夫という人がいるんだが
この人の小説を原作としたテレビドラマ『陰の季節』第6作「刑事」の中で
警務部長大黒克己が、上司の子供の結婚式と、殉職した警察官の葬儀の日程が被り
上司の子供の結婚式に出ないといけないので出席できないと言い張るシーンがある

主人公の二渡真治(上川隆也)が葬式に出席するよう迫ると
部長の部下(だったと思う)が県警のヘリで送り届ければいいと言い出して
二渡が県警のヘリをそんな風に使う事は出来ないと猛反対したものの
県警ヘリは警務部の管轄だから何とか出来ると言い張って
結局押し切られて、ヘリを使用して部長を送り届ける事になった

当日、部長を乗せたヘリが葬儀場近くのヘリポートに行くと
何故かその周辺で記者らしき男女数名がヘリを撮影してきて
同乗していた二渡がヘリポートへの着陸は私的使用がバレるので
着陸しては駄目だと指示を出す
部長は近くの学校の運動場にでも下ろせといったんだが
【操縦訓練】名目で飛ばしている為、それは駄目だと言い
結局、別の場所でヘリを着地させた

横山秀夫は推理作家で元新聞記者だから、警察官の知り合いは当然多いだろうし
警察の内情や裏事情にも精通してる人だが、警察が県警ヘリを目的外使用で飛ばす場合
飛行名目を【操縦訓練】と偽っていたわけか
そういう事が横行してるから、横山氏の耳にも入り、推理小説のネタになった

>25日午後1時55分、松本空港を離陸し、1時間半かけて操縦訓練を実施。
>塩尻市や松本市、安曇野市、大町市、池田町、松川村、麻績村の上空約1500メートルを飛行した。

1時間半もかけてたった1500メートル飛行してるわけだから
人の歩行速度に合わせて、進行方向まで同じで、45分〜1時間近く追跡でもするように低速飛行したとしても
【操縦訓練】です、【訓練飛行】です、と言い張れば、名目でそうであれば、隠蔽できる
これだと毎日同じような時間帯に、同じ場所で、追跡型低速飛行を受けていたのが
数週間後にピタリと止むという現象が起きる事とも辻褄がある

これがへリストの正体