2曹「じゃあいいことを教えてやる、V3で敵を数えたあと、敵を目視で数は的確に報告しろ。いいな!」
班長「わかってますよ。敵情把握は部隊の目、防御も殲滅もしやすいですからね」
2曹「俺が言いたいことはそういう意味じゃない…」
「?」
思わず班長は首を傾げたそうだ。とうぜんだ、聞いてる俺も?しかないからな!

2曹「いいか、目視で見るときと、V3で見るときは人数が違うことがある。特にはっきり見えたときは逃げろ」
班長「お言葉ですが、故障じゃないですか?あの闇の中敵を目視で確認するのは無理ですよ…。それに見つかってもないのになぜ逃げるんです?」

2曹「フゥ。。鈍いやつだな。見えるんだよ。はっきりと見える歩哨の背後にふつうは見えてはいけない人型がなぁ・・・・」

班長は誤認しただけでは?と思ったそうだがここは耐えたそうだ。もちろん、自衛隊では八甲田山や硫黄島を代表に夜の演習場内の野山を歩けば
そのたぐいのものを見かけても、おかしくはないだろう…嫌でもそういう話は耳に飛び込んでくるものだから確かにあり得ない話でもない…

2曹「おまえもとうの昔に知っているだろうが、、敵役は優秀な同胞だ。特徴や人数が正確にあっているか確認するのは難しい。しかし、誰が斥候をしても4名...
予定より一人多く、4名なのだ。内容を知ってる教官でさえな…」
当然、あとで敵役に確認したところ、その地区はやはり3名で歩哨をしていたらしい…2名固まることもなかったようだ

身体的特徴が女性と思しきもので、
俺らの中では4(よん)と呼ばれることになった

その4が、3人の敵役についていたのか、はたまた演習場にたまたまいたのか
いまだに謎である。もしかしたらH演習場でまだ4の発見例があるかもしれない…

斥候の際に、この世のものではないものまで報告せぬよう新入隊員のお前も気を付けるんだな