居間で広げて読んでいた新聞紙の上に猫がゴロリと寝転がる。

近くの棚からブラッシング用のくしを取って猫をモフりつつブラッシング。

大量に毛玉が出来たところで猫が体を起こして新聞紙からおりて自分でグルーミング。
新聞紙の上の毛玉を処理する俺。

洗面所で手を洗って新聞の前に座りなおす。
居間のソファーでテレビを見ていた妹がモソモソと近付いてきて人間用のクシを俺に差し出す。

受けとると無言で俺に背中を向けて座る妹。

手渡されたクシで妹の肩より少し下まである髪をブラッシング。

結んだり盛ったりはできないのでとにかく綺麗に真っ直ぐになるようにとかす。

大体綺麗になるとクシを妹に手渡す。

「ありがと」ってクシを受け取ってソファーに戻り機嫌良さそうに髪をいじる妹。

また新聞を読み出す俺。

猫をブラッシングしているのを見ると自分もとくしを持ってくる妹。
いつもいろんな話をするけどこのときは何故か基本無言。
うまく言えないけど、なんだかとても大事な日常。