陸上自衛隊のヘリコプター部隊を養成する航空学校(三重県伊勢市、明野駐屯地)で14日、
同校教育支援飛行隊の半浴仁美3等陸佐(42)が女性として初めて、対戦車ヘリ操縦士の訓練課程を終えた。
半浴3佐は7歳と5歳の男児の母。今後は陸自幹部学生の技能教育などの任務に当たる。
 半浴3佐は山梨県出身。1994年に入隊し、2000年10月にヘリ操縦士になった。
飛行時間が2300時間を超える中堅で、災害時の人員輸送などに従事してきた。
 防衛省が女性活躍推進の一環として進める配置制限撤廃を受け、ミサイルなどを装備する対戦車ヘリAH1S「コブラ」のパイロットに志願した。
4月から3カ月に及んだ訓練では、操縦技能やミサイル射撃などを学んだ。
 半浴3佐は、志願したきっかけについて
「職域開放で女性の戦闘操縦士の道が開け、新たな挑戦をしたい気持ちが芽生えた」
と説明。
「女性だからできないことは恐らくない」
と強調し、2人の子どもが人として成長していけるよう「誠実でありたい」と笑顔を見せた。