【企業】「働かないオジサン」はなぜ生まれるのか…世界的に特殊な“日本型雇用” 2014/09/16
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「働かないオジサン」はなぜ生まれるのか−。長時間労働、正社員と非正社員の格差、ブラック企業などさまざまな問題が山積し、
中高年が既得権層として指弾されてきた日本の雇用をめぐる論壇。
だが近年は、根本原因がかつて称賛された「日本型雇用」の機能不全にあるとするシステム論的な議論が目立つようになっている。
「“働かないオジサン”が生まれるのは、日本企業の構造的なものが大きい」
日本企業の人事メカニズムを解説した新書『働かないオジサンの給料はなぜ高いのか』(新潮新書)を4月に刊行したサラリーマン兼著述家の楠木新(あらた)氏(60)は、大手生命保険で人事畑を歩んだ自らの経験をもとに、そう語る。
書名は、多くの若手会社員が一度は不条理に思う事態。
だが、これは長期雇用を前提にした新卒一括採用制度を取る以上、必然的に出てくる問題だという。
「新卒者は能力や技能よりも、まず会社のメンバーとして一緒に気持ちよく仕事ができるかを基準に採用される」。
白紙状態で入った後は社内で教育され、同期入社組と横並びの年功昇給を重ねながら全員が管理職ポストを目指して進んでいくモデルだが、
「問題は管理職登用という選抜によるピラミッド構造が始まる40歳前後。
ポストを得られなかった人が意欲を失ってしまうために“働かないオジサン”が発生してしまう」。