女性空自隊員の風俗アルバイト、上司が処分せず隠ぺい
NO.6100092009/08/26 19:28

航空自衛隊第3航空団(青森県・三沢基地)で昨年、
空士長だった女性隊員(26)が風俗店でアルバイトをしていることが部隊内で発覚したにもかかわらず、
上司の2等空佐から指示を受け、虚偽の理由で依願退職していたことが明らかになった。

 防衛省の調査によると、元空士長は05年に入隊後、三沢基地で勤務していた。
その傍ら、07年初めごろから断続的に派遣型風俗店でアルバイトをしていたとされる。

 08年5月ごろ、同僚隊員が元空士長のアルバイトを知り、直属の上司の2佐に報告した。
アルバイトは継続した仕事ではなかったため兼業禁止規定には触れない可能性が高かったが、

自衛隊法の「自衛隊員にふさわしくない行為」にあたる。
2佐は、本来なら懲戒処分の手続きを進めるべき事案と認識していたのに処分の手続きをせず、元空士長に依願退職するよう指示した。

 元空士長は説得に従い「現在の部隊の仕事では自分が持っている情報処理系の資格がいかせないため」という虚偽の理由で昨年9月に依願退職した。
2佐はこうした経緯を一切伏せたまま、上司の第3航空団基地業務群司令の1等空佐に「一隊員の依願退職事例」として報告し、決裁を受けた。「本人の将来を考えて依願退職させた」と説明している。

 元空士長は今年4月、防衛省の関係機関に非常勤職員として再就職したが、その後も複数回、
青森市内の風俗店でのアルバイトを継続していたことが判明。同省は元空士長の処分を検討している。