ただ親の良し悪しともまた別な不幸も振りかかるからやりきれない
暴走事故で奥さんとお嬢さんを亡くした男性は子供の目から見てきっとそういう父親だったんだろうに
あんなにも自分の子供を愛しんで目一杯に可愛がれる、愛せる父親が存在することを俺個人はその事故後の報道での仲睦まじい父娘の姿を見るまで本当にまるで知らなかった
幸せそうにしている女の子が、その家族の幸福が素直に、心から羨ましいと思った
なのにあんまりじゃないか

そして最近になって事故で亡くなった奥さんも一人娘だったんだと初めて知った
被害者遺族である男性と舅さんはどちらも大切なかけがえない一人娘を一瞬で奪われた者同士なんだ
残酷過ぎて、不条理過ぎて本当に改めて意味がわからなくなる
何もそこまでしなくてもいいだろうと運命を操る誰かに詰め寄って死ぬほど問い正したくなる
でもそんな奴は居ないんだもんな
なんで人は時にそこまで、それほどまでに苦しまないといけないんだろうと
やっぱりどうしてもそう思わずにいられなくなるんだ
非道過ぎて