鬼和尚、私の家には、曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾おばあちゃんの代から伝わる家宝が保管されています。
それは曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾おばあちゃんの娘の沙矢という人が残した日記と道具です。時代的には室町時代初期の女性です。
その日記には、地球が丸くて自転しながら太陽の周りを公転していることとか、すべての物は万有引力を持っていて、物が下へ落ちるのは地球の引力に引っ張られるため・・などということが書いてあります。
地動説を唱えたコペルニクスよりも少し前の人で、万有引力を唱えたニュートンよちもかなり前の人ですから、沙矢という女性は驚くべき天才です!!
また沙矢さんが残した道具というのは、静電気によって走る馬車のような形をした玩具で、いまでもそれを動かすことができます。
このような沙矢さんは、母親である私の曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾おばあちゃんから、女がそのようなことにうつつを抜かしてはいけないこと、このことは世間には絶対に口外してはならないことを厳しく言われたと伝え聞きます。
しかし沙矢さんはしかし、27歳で短い生涯を終えてしまいました、いままでその宝が家に残っているのも、口では沙矢さんを厳しくいさめながら、私の曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾曾おばあちゃんである母親の沙矢さんへの愛情からだと思います。

鬼和尚、この沙矢さんの残した日記と静電気自動車を世間に発表すべきでしょうか?

それとも世間には公表せぬまま、これからも家宝として大切にし続けるべきでしょうか?

よきアドバイスをお願いいたします。