>日本人は他人にレッテル貼りをする傾向が著しく、女に対する数多くの決め付け語がまかり通っていて、それらは一般に女は無能力であり、男より劣るという大前提に立っている。

>考えてみれば、女という存在は変なものだ。総論としてはだめの二流で、そして一人の個人が何か失敗をしでかすと、やはり女はだめですというふうに言われる。
どんなにすぐれた業績を出そうと、それは「女とは思えぬ」という一個人の領域につっこまれ、しそこなった時は女全体に拡散される。
男は失敗した時、男だからだめなのだとは絶対に言われない。あいつはだめだというように、個人の責任にされてしまう。まったく評価の方向が別なのである。

寿岳章子
日本語と女 より

この著書が発売されたのは40年前なのに レッテル貼りが大好きだとか女は男より劣るとか女の言動は全て女と一括りにするとか、40年前の男と思想も女性感も全く同じ男(喪)が現代でも多数いるって事実が恐ろしい