他にやれる人が都合上、あくまで都合上いなかったため、自分は部活を運営する立場になっていた。

でも、去年から精神的に疲れることが続いて、その不調を引きずったままだったのと、皆をまとめるという慣れない仕事で、上手く出来ないことが多すぎた。
手帳とか使ったりして、やってみたけど抜けちゃうことがあったし、早くから打ち合わせ始めたことがあってもなかな決まらなかったりして、練習もちゃんと仕切れなくて、さんざんだった。
信頼がなくなって凍えていく。
昔は楽しかった部活の時間が痛いばかりになる。
元々要領悪いし、仕切るのも苦手だったけど、
もっと努力が必要だったんだと思う。
なのに自分は不調や苦しみにかまけて、覚悟が足りないまま過ごしていたからいけないんだ。

皆に迷惑かけてしまったけど、中でも部員に
しっかりした人がいて、その人が自分の仕事の穴を埋めていくようになっていた。
私から一つ一つ頼んだわけじゃないけど、連絡とか遅くなってたら、自分がする前にいつのまにか送ってくれちゃっていて、後で私がその部員に謝るみたいなことが繰り返しで。

何とかしなきゃ、あれもこれも直さなきゃと
思いながら毎日やり過ごして。

ある日、自分のヘマがきっかけで、その部員はついに我慢の限界に達した。
そして自分は、生きてきた道のりをことごとく間違えていたと気づくことになる。



自分はのうのうと生きていたって。
何も出来ないくせに、人に負担をかけてばかりだって。
要らないって。

突きつけられた現実に戸惑って、だけど振り返ってよく考えたら、そりゃそうだったと思えるようになったよ。