>>629-630
そうですか。
やはり気長に見守っていくしかないのですね。

義弟の様子を見るに、わたしだけでなく、彼の母親を含む全ての人間に対して、同様のそっけない態度で接しているようです。
わたしだけが特別嫌われているわけではないことに安堵を覚えつつ、いえ、本当は全世界全ての人間を均しく嫌っているのかも知れません。
その孤高さときたら、まるで古代ギリシアの何とか言う哲学者並みの貫徹ぶりで、このまま放っておけば果たして社会的に不適合な人間に育つのではないかという危惧すら覚えます。

気長に見守るべき。その意見には重々賛成したいところですが、しかしわたしの責任感というかお節介さというか、心の底から沸々と湧き起こる何かが、「何とかしなきゃ」とわたしを急き立てるのです。
この気持ちこそが姉心というものでしょうか。
お姉ちゃん歴たった一ヶ月のわたしには、新しい家族との接し方がよく分からず、そして今日もまたそんな悶々とした思いを抱えたまま朝を迎えました。