臨床心理士である佐々木掌子氏は、シンポジウムにて、女性→男性のトランスジェンダーで
内性器を除去する手術を受ける事に対して迷いを持っている人を引用して、srsは必ずしも
性別違和の人達の性自認を安定させるわけではない、と発言した。

佐々木氏によると、彼は、子宮や卵巣が無い方がよりよりフィットすると考えるが、しかし
彼は十分に機能する男性の器官を持てない事や、srsには限られた結果しかない事に気付いている。

『そのようなケースでは、性転換手術は彼の性自認の安定には関係ない』と彼女は言った。
又、『登録された性別の公的な変更(戸籍性の変更)の為の、srsの法的要求は、彼ら/彼女らが
戸籍(性)の変更が出来ないと感じた時には、性別違和の人々に対して時に「社会的苦痛」の原因となる』
と佐々木氏は付け加えた。

日本精神神経学会によると、2015年までに日本の医療機関を訪れたトランスジェンダーの人々の
数は、22435人にのぼり、その内の4671人(20.8%)が、彼ら/彼女らの戸籍(性)の変更を
行っている。