意味が分かると怖い話

時は7月も終わりに差し掛かる暑い夏の頃、明日は午前10時から期末試験がある。この試験に落ちたら留年だ。
今、外は真っ暗で時計の針は11時を指している。

「今日は夜遅くまで勉強しよう」

私はノートを開き、シャーペンをとる。今日は夜10時までバイトでどうしても出てほしいと言われたので
勉強する時間がなかった。

時計の針が11時30分を告げる。12時、1時・・・。シャーペンの音と紙をめくる音だけが鳴り響く。

2時、3時、4時・・・。私はバイトの疲れと迫りくる眠気に耐えられず、だんだんと意識が朦朧とし始め、
いつしか眠り込んでしまった。

ふと気が付くと、窓から太陽の日差しが差し込んできた。時計の針は6時を指している。

「はっ!いつの間にか眠っちゃった。でもまだ朝の6時か・・・。まだ時間ある。まだ早いけど支度して
大学であとは勉強しよう。」

そして私は大学へと向かった。ところが私はある事に気が付いてしまった。

私は留年した。