嫁との話の中で、美穂ちゃんの話題を少しでも出すべきかどうか悩みました。

嫁にどんな話をしても、「納得がいかない」という感じで、実際僕の言葉はどれも決定力の欠けるものばかりでした。

そんな中で、「好きな子ができた」という言葉ほど力のあるものはなく、それだけで話を打ち切れるパワーがあるんですが、そうすると場合によっては美穂ちゃんに余計な火の粉が飛んでいく可能性があったので、今回の話では一切話題を出しませんでした。

自分の主張の主な要点は、

「嫁が自分を愛してくれていることは本当によく分かった。けど、同時に自分は同じレベルで嫁を愛してはいないんだと痛感した。子供を作って育てていく未来を想像する事が出来ない。また、その覚悟もないことが先日のサイコロの件で本当によく分かった」

という事だけです。

その事を、言葉を変えて、何度も何度も繰り返しました。