そのお店でも、とにかく美穂ちゃんはあんまり食べない。

いつもの美穂ちゃんは、とにかくいい食べっぷりを見せてくれるから、ますます「どうした(笑)」という感じでした。

「まあ、そういう日もあるよ」

と、毒にも薬にもならない事しか言えないんですが、とにかく話し相手になれればと思い、適当な話を次から次に投げかけてみました。

けど、そんなんで元気になる訳もなく、

「久しぶりに、死にたいって思った」
「私、多分前世で人を殺してる」

なんて美穂ちゃんが言い出すもんだから、

(人間誰もが闇を抱えてるんだな)

なんて、不思議な物をみる感覚で、美穂ちゃんを眺めていました。