性的少数者を介護現場に 就職イベントに60人参加

安定した仕事や理解のある職場に出合いにくいとされる性的少数者(LGBT)を、
人手不足に悩む介護業界と結ぶ「レインボーワーカープロジェクト」の就職イベントが20日、
東京・渋谷で開かれ、LGBTの人約60人と事業者10社の採用担当者らが参加した。

面接などにつなぐのが目的で、大阪市の老人ホーム紹介サービス「笑美面(えみめん)」などが主催。
「LGBTと仕事」をテーマにしたトークイベントの後、参加者はテーブルごとに分かれて就職に関する相談や、情報交換をした。

レズビアンだという埼玉県戸田市の女性会社員(24)は「うそをついたり黙っていたりすることなく、気持ちよく働きたい」。
東京都町田市の男子専門学生(20)は「ゲイであることを隠して就職活動したくない。素の自分を受け入れてくれる会社があると分かりうれしい」と笑顔で話した。

さいたま市の「メディカル・ケア・サービス」の担当者は「差別や偏見なく良い人材がいれば積極的に採用していきたい。
勇気を持って踏み出してほしい」と語った。

イベントは、介護現場が仕事の内容などでLGBT当事者と「マッチ」する点が多いとの考えから企画された。
笑美面の榎並将志社長は「求職者の強い熱意が伝わった。他の業種にも広げていきたい」と意気込んだ。(共同)

ソース ニッカンスポーツ
http://www.nikkansports.com/general/news/1619566.html