>>430の続き

イマームホサインの時代、宗教に多くの変化が起こり、異端な考え方が入り込んでいました。
イマームホサインは、預言者ムハンマドの宗教の真理を守り、健全な宗教を次の世代に引き
継がせるため、蜂起に立ち上がる以外に方法がありませんでした。これによって、現在の宗教は
歪曲されたものであり、神の預言者ムハンマドの宗教とは大きくかけ離れているということを、
すべての人に明らかにするためです。


カルバラに続く道では、ここ数日、何百万という人々が列を成して歩いています。ナジャフから
カルバラまでの道は、毎年、アルバインのために徒歩でカルバラへと向かう人々にとって、
特別な熱情を帯びています。巡礼者はまず、わずかな食糧と簡単な荷物を背負い、ナジャフを
出発します。現世に属するもの、物質的なものをその道の初めに捨て去り、精神的な歩みを
進めていきます。彼らは、イマームホサインの聖廟に早く到着し、その柵を撫でることを心待ちに
しています。


イランのイスラム聖職者のパナーヒヤーン師は、アルバインの日のイマームホサインを敬愛する
人々の壮大な行進について次のように語っています。

「人間は、自分の足で、イマームホサインを敬愛する大勢の人々と共に歩いてカルバラに向かい、
その類まれなる魅力に溢れた雰囲気を実際に味あわない限り、その満足感や壮麗さを理解する
ことはできないだろう。また、この動きによる心の高まりを感じることもできないだろう」


日本のイスラム教徒、ファーティマ・星野さんは、昨年、アルバインの行進に参加し、イラク南部の
カルバラの聖地まで歩きました。ラジオ日本語の山口アナウンサーが、この精神性に溢れた経験に
ついて、星野さんからお話を伺いました。