アルバイン、カルバラに向かう人々(1)【音声】 2016年11月19日16時21分
http://parstoday.com/ja/radio/middle_east-i20923

シーア派3代目イマーム、ホサインの殉教から40日目のアルバインが近づき、今年もまた、
イマームホサインを敬愛する人々による、例年の行事が繰り返されています。

アルバインは、イマームホサインとその教友たちの殉教の記憶を思い起こさせるものです。
イマームホサインは、シーア派3代目イマームであり、イスラムの預言者ムハンマドの孫です。
アルバインは、イスラム教を守るために自らの持てるすべてのものを捧げ、真理と真理の
追求のみを自らの人生のモットーとした人々の、勇気と献身の象徴です。


明日、イスラム暦サファル月20日は、イマームホサインの殉教から40日目のアルバインの
日です。

ここで、イスラム教について詳しい山村邦子さんにお話を伺いましょう。


歴史の中で、数多くの犯罪が行われてきました。その中には、イマームホサインが圧制に
対してカルバラで立ち上がり、殉教した680年のアーシュラーの出来事よりも悲劇的で、
このカルバラの殉教者の何倍もの人々が殺害された出来事もありました。しかし、それらは
皆、忘れ去られ、名前だけが残っているのみです。しかし、アーシュラーの出来事は、歴史の
中に残っています。なぜなら、イマームホサインは、神の宗教を復活させるために立ち上がった
からです。神の宗教が滅びることはありません。そのため、宗教を復活させた人間も決して
滅びることはなく、その名は世界に永遠に刻まれるのです。


イマームホサインは、メッカを発つ前、当時のウマイヤ朝の圧制者であったヤズィードに対して
蜂起するため、同胞に遺言を記しました。その中で、蜂起の目的も宣言しています。イマーム
ホサインはそこで次のように語っています。

「私は、祖父であるイスラムの預言者の宗教を改め、善を勧めて悪を否定するために立ち上がる」