NO4176『イラン新部隊結成・湾岸諸国が危険に』 [2016年06月29日(Wed)]
http://blog.canpan.info/jig/archive/5882

イランとアラブ湾岸諸国、なかでもサウジアラビアやバハレーンとの関係が、緊張の
度を高めている。これはイランとサウジアラビア双方から発しられている 警告からも
推測することができよう。

最近では、イラン政府がバハレーンのシーア派要人たちが、政府のよって弾圧されて
いると非難し、その結果は、バハレーンの大衆が武器を持って、蜂起するだろうと
警告した。

サウジアラビアに対してもスンニー派のテロリストたちを支援し、イラクやシリアだけ
ではなくイランに対しても、破壊行動を始めたと非難している。そのような非難声明が
継続して出されるということは、イランもサウジアラビアと同様に、反撃するということ
であろう。

イラン政府がつい最近発表したところによれば、3000人程度の戦闘員からなる、
バキーウ組織なる戦闘集団を結成し、この組織がアラブ湾岸諸国で活動を始める、
ということのようだ。この組織はイラン人で構成されているのではなく、近隣のアラブ
諸国から、戦闘員集められているようだ。

構成員はイラク人、バハレーン人、クウエイト人、サウジアラビア人などで、いずれも
イランが出身国の体制に対して、不満を抱いている国であることがわかろう。何やら
多数の国から戦闘員を集めるという方式は、IS(ISIL)の手口に似ているような気が
するのだが、いかがなものであろうか。

戦闘員はイラク国内で訓練され、その訓練基地は中心がイラクのミサーンにあり、
それ以外にもアマーラ、クート、カルバラ、ナジャフ、デヤーリ、バスラなど各地に
あるようだ。彼らはそこに分散しており、一旦作戦が始まれば集結するということだ。