実際、ブッシュ大統領は、民主主義とテロとの闘いを口実に、中東を、情勢不安、テロ、
暴力の温床、そして、シオニスト政権・イスラエルの独壇場とし、核の脅威に晒しています。
第2期ブッシュ政権が、彼の言う、中東における民主主義の発展のために選んだ政策は、
1期目と変わっていません。しかし今回ブッシュが望んでいるのは、中東で、何の気兼ね
もなく、アメリカの不当な要求を実現することであり、これに基づき、アメリカに従う意志
のない者は、敵として扱われるのです。現在ブッシュ大統領は、自らの見解を、世界の国々、
さらには国連やIAEA国際原子力機関などの国際機関に強要するために、野心的な政策
を実施しています。

ブッシュ大統領の大先輩であるケネディ大統領が、その昔、語ったことがあります。

「我々は、アメリカ合衆国が、絶対的な権力を、また絶対的な知識を有しているわけでは
ないことを認めるべきだ。そして我々は、世界の人口のわずか6%を占めるに過ぎず、
自らの意志を、その他の94%の人々に強要することはできないのである。」