『爆薬不明は米軍制圧後か 米TVがビデオ放映』

米ABCテレビは28日、核兵器起爆剤にも使える大量の強力爆薬がイラクで
行方不明になった問題で、爆薬は米軍のバグダッド制圧後も問題の基地に
あったことを示すとみられるビデオを放映、不明になったのは米軍制圧後と
する有力な証拠と報じた。
この問題では、民主党のケリー候補がブッシュ政権の「ずさんな危機管理」の
見本として攻撃。
ブッシュ陣営は米軍の進攻前になくなっていた可能性があるなどと反論し、
大統領選の争点の1つになっている。
ABCによると、このビデオは昨年のイラク戦争で米軍部隊に従軍したABCの
子会社KSTP放送局(ミネソタ州)取材団が、バグダッド陥落から9日後の
同年4月18日に、フセイン政権時代の軍事施設アルカカー基地(バグダッド
南方約50キロ)で撮影した。
貯蔵庫の封印を破って入っていく米軍兵士らと貯蔵庫内にある爆薬の容器などが
映っており、ABCによると、専門家らは200トンが行方不明になったとされる
強力爆薬HMXの容器と判定 した。

http://www.sankei.co.jp/news/041029/kok096.htm