奥大使らの遺志継ぎ「イラク子ども基金」を設立

 イラク復興支援の道半ばで凶弾に倒れた奥克彦大使(当時45歳)、井
ノ上正盛1等書記官(同30歳)の遺志を継いで、「奥・井ノ上イラク子
ども基金」が27日、設立された。

 奥大使が在籍した早稲田大ラグビー部の清宮克幸監督(37)らが発起
人。現地の子供たちを支援する活動に取り組んでいく。

 同部OBのほか、奥大使と同期だった在イラク日本大使館の山田彰公使
(46)、井ノ上書記官の友人らが、2人の遺志を引き継ごうと計画を進
めてきた。募った寄付金を元手に、教材や医薬品を配ったり、学校を修復
したりして、子供たちに救いの手をさしのべる。国内の大学などに2人の
名を冠した記念講座の開設も働きかけ、国際協力を担う人材の育成も目指
す。

 来月20日には、早大と英オックスフォード大のラグビー部で活躍した
奥大使をしのび、両チームが対戦する「奥克彦メモリアルマッチ」(秩父
宮ラグビー場=読売新聞社主催)を開催、寄付金を募る。基金への振込先
は、三井住友銀行 東京公務部支店(普)0154849 奥・井ノ上イ
ラク子ども基金。問い合わせは同基金事務局((電)03・3390・0
202)へ。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040827i314.htm