★スグレーナ記者の同僚によれば、検問所の海兵隊員は、
記者の乗った車に、300から400発の弾丸を発射した、という。

拉致の伊女性記者解放…米軍銃撃、同行の情報局員死亡

 【ローマ=藤原善晴】イタリア政府によると、バグダッドで先月4日に武装集団に
拉致されたイタリアの女性記者ジュリアナ・ズグレナさん(57)が4日、解放された。
 しかし、ズグレナさんを引き取り、バグダッドの空港に向かっていた伊情報当局の車が、
検問中の米軍の銃撃を受け、情報局員1人が死亡、2人が負傷した。
 ズグレナさんも肩に軽いけがをした。ベルルスコーニ伊首相は「歓喜が悲嘆に転じた。
イタリア駐在の米国大使を呼び、説明を求める」と述べた。
 イタリア情報当局の車が検問所で停止しなかったため、米軍が銃撃したとみられる。
米大統領報道官は4日、遺憾の意を表明した。
 武装集団側は拉致後、イラク駐留伊軍部隊3000人の撤退を要求。ベルルスコーニ
政権は、野党勢力内の撤退論を抑えるため、慎重な交渉の末、
ズグレナさん解放にこぎつけ、情報当局が引き取った。
 皮肉なことに、その直後に起きた米軍による銃撃で、国内の反米感情に火がつき、
伊軍撤退論が強まる可能性がでてきた。

 ズグレナさんが働く左派系日刊紙「イル・マニフェスト」は5日付1面に
「解放者は殺された」との記事を掲載、伊各テレビ局は、「死亡した情報局員は、
ズグレナさんをかばい、銃弾を受けた」などと盛んに報じている。
(読売新聞) - 3月5日13時44分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050305-00000002-yom-int