イラク首相:
米議会演説に代筆疑惑 ブッシュ演説そっくり

「米ホワイトハウスが、アラウィ・イラク暫定政府首相の演説を代筆した?」−−。そんなうわさ
が、ワシントンを駆け巡っている。同首相が23日に米上下院合同会議で行った演説が、ブッシュ
米大統領の過去の演説によく似た内容だったためだ。
アラウィ首相は演説で、米国がイラク戦争に踏み切りフセイン政権を打倒したことに感謝し、イラ
クの民主主義国家としての再建は成功しつつあると楽観論を述べるなどし、ブッシュ政権寄りの姿
勢を強調した。
米紙「ワシントン・ポスト」は28日、アラウィ首相の演説とブッシュ大統領の演説から「サダム
(フセイン大統領)がいなくなり、世界は良くなった」などの類似部分16カ所を抜き出して併記
する記事を掲載。「外交政策の専門家の間では、ゴーストライター探しが始まっている」と報じた。
ホワイトハウスは否定しているといい、同紙も「アラウィ首相がホワイトハウスのウェブサイトに掲
載されたブッシュ大統領の過去の演説を参考にしたのかもしれない」と指摘し、代筆との断定は避け
ている。

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20040930k0000e030027000c.html