奈良県内の病院で「胃がん」だったにもかかわらず「胃潰瘍」との告知を受け、こと
し7月に死亡した患者の遺族らが、担当した大和高田市の土庫(どんご)病院医師
らを相手取り、約1億4000万円の損害賠償を求める裁判を起こした。患者はおとと
し、土庫病院で検査を受け、「胃がん」との診断結果が出ていたにもかかわらず、担
当した医師が誤って「胃潰瘍」と説明。病院は1年後に誤りに気付いたが既に手遅
れで、ことし7月、亡くなった。遺族らは早く治療していれば胃がんは治ったとして、
担当医師らにこれまでにかかった治療費など1億4000万円あまりを支払うよう求
めている。土庫病院は全日本民主医療機関連合会、民医連傘下の病院である。