前にも書いたけど、ベッドで横たわっている自分の目の前には山積みの150ml浣腸が
あるわけ。それについてる管は確かに長いのは長いけど、細〜いものだった。
なのに、自分のケツにいざその管が入ってみると、けっこう痛い。
チューブから透明なゼリーみたいなのを絞り出して、その管に塗ってくれてんのが
見えたから、楽勝だと思ってたんだけどね。
あっという間に薬を入れ終わり、「○分から○分我慢してからトイレに行ってくだ
さい。」と言われたけど、何分と言われたか全然覚えてない。

問題はそのあと。自分も、握りこぶしぐらいの大きさがある(マジで)浣腸をされたん
だから、即トイレに駆け込みかと思ったけど、そうではなかった。
もしかしたら、経験がある人は分かるかも知れない。前日から下剤を飲んで何回も
トイレに行ってたので、出るものが残っていない。そうなると、確かに浣腸で
“強制下痢”みたいな感じはするけど、それだって「なんか、腹がうすら痛い。」
というぐらいで、「猛烈な便意がぁ〜ッ!」というのにはほど遠い。
事実、自分は浣腸されたあとも部屋の前の長椅子に腰掛けて、5分ぐらいはみんなと
話をしてたもの。
中には、部屋から出たあと直接トイレに行ってた人もいたけどね。

で、トイレの数だけど、そこの居室は1人部屋と2人部屋があり、全部屋の定員を
足すと30数人というドック受診者の数になるわけ。
あとで看護士さんに教えてもらったんだけど、1人部屋だから費用が高いという
ことはなく、基本的に年齢順に部屋割りをするんだと。年齢が上の人は1人部屋。
1人部屋は必ずトイレがついてるから。歳を取ると、浣腸のあとトイレまで
行き着けない人もいるっていうことだった。
2人部屋はトイレがついてるところの方が少ないらしい。それに、ついてたところで、
1人が部屋のトイレを使うと、もう1人は共同の方に行くことになるし。
だから、若い人は2人部屋だと。
ナースステーションの前には、かごに検査着がたくさん入っていて、「検査着を
汚してしまった場合には、こちらを自由にお使いください。ご自分のサイズがない
場合には、声をお掛けください。」って書かれていた。

以上が自分が体験した浣腸。そのファイバースコープは一番ガンの発生率が高い
部分までしか診ないショートと呼ばれるやつで、前日の便潜血検査で異常のあった
人と、過去にショートの検査で異常があった人は、もっともっと奥まで検査する
ロングっていうのをするらしかった。
食堂で世間話をした人(ロングの経験者)から聞いたのでは、ロングをする前には
特別な浣腸をするらしく、その人はそれが嫌だ嫌だと言っていた。
なんか、とんでもない量の浣腸をされるんだと。(中身はお湯かも知れないって
ことだった。)

一度だけ、浣腸をした検査室(3つ並び)の隣にある部屋の扉が開いていて、中が
見えたんだけど、とても人間用とは思えないような太さのガラス容器(ペットボトル
を逆さまにしたような感じだったけど、2リットルのペットボトルより太いように
見えた)から、すごい長さのゴム管みたいなのが延びていたので、まず間違いなく
あれが話題に上っていた浣腸に使う道具だったはず。
さすがに自分も怖くなって、まじまじ見ることなく部屋に戻った。
後日、職場でそのロングのことを話題にしたら、同僚で1人やったことがあるのが
いて、ものすごい量の浣腸について、いろいろ話をしてくれた。

(長文スマソ)