笑えない本当の話。
3歳の息子が県立病院小児科に入院中だった時の出来事。
四人部屋で、その内の一人は9歳の元気な女の子で付き添ってた母親は
「初めての入院でもう2週間になる。こんなに元気になったのにまだ点滴してる。」
と言っていた。朝夕二回、抗生物質の点滴をしていた。

回診の時、その子の担当医がカルテを見たり触診しながら
「おかしいなぁ〜。熱は全然ないのに尿に物凄い菌がまだ出てるんですよねぇ。
もう暫く点滴しましょう。(点滴の)薬を替えてみましょうかね…。」
などと言ってた。
看護婦が検尿コップを母親に渡して、翌朝一番の尿を入れるように言ってた。

翌朝、母親はトイレに行って患者共用の女性用尿器を取って来て
ベッドに寝たままで娘に尿器に排尿させ、それを検尿コップに入れていた!
共用の尿器なんて雑菌だらけだ!
今まで全く病院に縁のなかったその母親は正しい検尿の仕方を知らなかった様だ。
医師も看護婦もコップにどうやって尿を入れるのかを教えなかったのだろう。
そんな事は誰でも知ってる事と勝手に思い込んで。

その日の回診の時、私は医師に共用尿器から検尿コップに入れてる事を話したら
医師も看護婦も咄嗟に顔色が変わり慌てふためいていた。
その日の夕方、その子は急遽退院して行ったけど、
10日間ぐらいは健康な身体に抗生物質を打ち続けられていたんだと思う。
怖い話だ!