俺は親父を誰よりも尊敬している。
2年前、胃癌で全摘の手術をした。リンパやあちこちに転移していると
いうことで手術は成功したが持って一年くらいと言われました。

去年は全快とまではいかないと思うが、かなり元気だった。何度か検査
入院といって入退院を繰り返していた。外出も自由だったので殆ど見舞
いもいかなかった。俺に心配かけまいと入院保険がおりるから金になる
と嬉しそうだった。自分で運転どんどんしてるし一緒に出かけたりする
ことも少なかった。今からおもうと年末位から元気が少しなくなってき
てました。今年に入り、正月が終わったころ再度入院。また稼いで来る
からとつらいのに元気な姿で。退院後、

ここまでずっと楽観的に考えていた。
今年に入って痛みとの闘いが始まった。親父もゆとりが消えていたのか
去年のような笑顔がだんだんと少なくなっていた。兄弟と治療費等のも
めごとなんか起こしてる場合じゃないのに。普段泣かない親父が3度程
俺に涙を見せた。でも楽観視していた。

今年半分を生き、七夕の翌日他界へと旅立っていきました。
俺は何度も泣いた。今でも泣いた。親父ゴメン。何もしてやれなかった。
病気が親父の楽しみを全て奪っていった。親父が書き遺した3か月の日記
俺は涙を今でもあふれてきます。