プロスペクト理論における各項{w(p)v(x)}_{i}をゲーム理論のゲーム行列にあてはめる。
例えば、2人ゲームにおいて、プレイヤーが2つの選択肢を持つとき、

a_{11} = w(p)v(a), a_{12} = w(1-p)v(b),
a_{21} = w(p)v(c), a_{22} = w(1-p)v(d)

プレイヤー1がa_{1x}を選ぶ混合戦略の解をq,もうひとつを1-qとする。
ここで、この解に対する新しい確率荷重関数Φを考えることができる。
このΦにより、プレイヤー1が考えるゲームの効用uは、

u = Φ(q){w(p)v(a)+w(1-p)v(b)} + Φ(1-q){w(p)v(c)+w(1-p)v(d)}

となる。これによって、量子力学的手法など使わずとも、
プレイヤーの非合理性を説明できるのではないか。