コロナより格段に感染者も死者も多いインフルエンザと比べて、死亡者が少ないからコロナはただの風邪と言ってるアホはこれを読め。


インフルは年間1,000万人以上が感染し、死者は超過死亡で1万人程度。すなわち致死率は0.1%程度だ。

超過死亡とは、「インフルの影響で亡くなった数」を統計的に推計するもので、個々の死因は問わないものである。

インフルが直接の死因で亡くなった死者数は、3,000人くらい。致死率は0.03%。

コロナは流行が進行中の疾病なので致死率を正確に出すことは難しいが、概算で国によって1〜3%というところ。

これは「コロナと診断されて入院療養中に亡くなった人」の数なので、コロナが死因ではない人も含まれる。

ではその中で「コロナが死因の人の数」はどれだけかというと、それを公表するか否かは都道府県の裁量で、そこまで公表している県は少なく、例えば埼玉県だとコロナ死者の8割くらいが「コロナが死因の死者」となる。

という補正をしても大きくは数字は動かないので、コロナの致死率は今のところ1%とする。

というわけで、インフルとコロナでは感染症としての危険度が少なくとも10倍違う。

そしてインフルは過去の感染やワクチンによる免疫があるから1,000万人ほどの感染規模で済むが、コロナは基本的に人類すべてが免疫がない状態なので、感染規模はそんな程度では済まない。

集団免疫といって、ある率の個体が感染かワクチンで免疫を持てば感染拡大は止まる、とされているが、それは6割とか7割と推測されている。

ということは、8千万人ほどが感染しないと止まらない、というわけ。

では8千万人が感染した場合、いったい何人が亡くなるか?

仮に致死率がインフルと同じ0.1%まで無理に下げても8万人。1%ならその10倍。

何も対策せずに放置した場合、2,000万人が感染して死者20万人あたりが妥当な推計の上限だとは思われるが(この場合致死率は1%)、それでもインフルとは比較にならない危険な感染症、という認識はせざるを得ない。

コロナが指定感染症にまで指定されて最重要視され、インフルは一定の監視だけでコロナに比べれば放置されているも同然なのは、この危険性の差によるものということ。