X



トップページ一人暮らし
283コメント176KB
完璧な虚無主義者で読書人の一人暮らし
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0101774号室の住人さん
垢版 |
2018/11/29(木) 17:29:14.37ID:S/n2oRni
『めしばな刑事 タチバナ』原作 坂戸佐兵衛、作画 旅井とり(徳間書店)の
第31巻を読了。

刑事が主人公というちょっと珍しいタイプのB級グルメうんちく漫画である。

このコミックス第31巻は、しかし、『週刊アサヒ芸能』で夏に連載していた
分をまとめたやつで、当然夏向きの話題が中心となっている。冬に入りつつ
ある今読むのは季節外れも甚だしくて辛い。題材は非常に魅力的ではあるのだが。

たとえば、冷やしインスタントラーメンの話題がある。

なんと、インスタントラーメンのサッポロ一番、出前一丁、うまかっちゃん
等々は、冷やして食ってもけっこういけるらしい。
俺にとっては、これで、今まで買っていたインスタント冷やし中華の他に
夏のレパートリーが増えることになる。ありがたい。
(続く)
0102774号室の住人さん
垢版 |
2018/11/29(木) 17:30:46.31ID:S/n2oRni
>>101の続き)

念のため、作り方を引用すると、

「作り方もなにもそのまんまで……

好きなインスタントラーメンの麺をちょい長めにゆでて
水でしめて
お湯のかわりに水でスープを作って
氷を放り込んでおしまい

具はお好みで
あとは全体量としてスープはちょい少なめって感じね」。

もっと手の込んだ作り方も後に書かれてあるが、これで十分であろう。
0103774号室の住人さん
垢版 |
2018/11/29(木) 17:32:48.58ID:S/n2oRni
>>102の続き)
その他にも、

「『蒸しパン』とか『チョココロネ』なんかを
冷凍庫に一晩放り込んで食べるとうまい」

などという「冷やし菓子パン技」!が載っている。

さらには、喫茶店メニューでおなじみの「メロンクリームソーダ」を
家で作る方法など。
言われてみれば簡単だが、目からウロコである。

次の夏がちょっぴり楽しみだ。
0105774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/07(金) 18:28:36.43ID:kst1iQVq
と思ったのも束の間、すぐに寒さが復活 (´・ω・`)
0106774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/07(金) 18:31:05.30ID:kst1iQVq
アンドレ・ブルトン『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』(岩波文庫)を読了。

表紙カバーの紹介文には、
「『シュルレアリスム宣言』こそは20世紀の芸術・思想の出発点である」
と書かれている。

そして、
「夢、想像力、狂気を擁護して、現実の奥深くに隠された<超現実>を暴きだし、
真の生、真の自由に至る革命の必要を高らかに謳いあげる」
と続く。

大層な紹介である。
が、確かに、この作品は、文学史上きわめて重要な里程標には違いない。

ずっと気になっていたが、ようやくきちんと読んだ。
「年頃、思いつること、はたしはべりぬ」(徒然草)である。
(続く)
0107774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/07(金) 18:46:25.70ID:kst1iQVq
>>106の続き)

で、大して感銘は受けなかった。時に、ハッとするような美しい文章は
あったけれども。
若い頃読んでいたら、衝撃を受けていたかもしれない。
読書はタイミングがすべてであると、あらためて強く思う。

併録されている、シュールレアリズムの実践である『溶けた魚』という
詩的散文集の方も、特に感激はしなかった。
もう、ダダやシュールレアリズムを通過した詩人の作品を幾つも読んで
いるから、大して驚くことがないわけなのである。

とはいえ、ところどころに美しいイメージは展開されていて、感動、感激は
せずとも、感心はし、それなりに楽しみはした。
(たぶん続く)
0108774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/08(土) 00:17:26.40ID:cwkOlDn6
>>107の続き)

参考までに、『溶けた魚』の中から一つだけ短いものを引用しておこう。
やや童話風の一編である。

[27]

むかしむかし、ある堤防の上に、一羽の七面鳥がおりました。この七面鳥は、
もうあと何日かすれば真昼の太陽に焼かれてしまうしかなく、そのために
堤防の上にすえられているヴェネツィアの鏡のなかに、こっそり自分の
すがたをうつして見ていた。するとそこへちょっかいを出したのは人間の手で、
これはあなたもうわさにきいていないわけではない野辺の花だった。七面鳥は
冗談めかして、<三つ星>の名で返事をしたものの、もうどこへ頭をむけたら
いいのかわからなかった。だれもが知っているように、七面鳥の頭というのは
七つか八つの面のあるプリズムで、それはちょうど、シルクハットが七つか
八つの反射光をもつプリズムであるのとそっくりだ。
そのシルクハットは、岩の上で歌う巨大なムール貝のように、堤防の上で
身をゆすっていた。堤防はその朝に海がぐんぐん干いていってしまってから
というもの、まるっきり存在理由がなくなっていた。それにそこの港は、
学校に行く子どもとおなじ大きさのアーク灯によって、すみずみまで照らし
だされていたのである。
七面鳥は、この通りがかりの子どもの心をうごかすことができないようなら、
自分もおしまいだと感じていた。子どもはそのシルクハットを見かけたが、
お腹がすいていたので、その中身を、とくにこのばあいは蝶のくちばしをもつ
美しいクラゲを、すっかり呑みこんでしまおうとかかった。蝶というものは
光と同一視されていいものだろうか? もちろん。だからこそ葬列がその堤防
の上で立ちどまった。神父はムール貝のなかで歌い、ムール貝は岩のなかで
歌い、岩は海のなかで歌い、海は海のなかで歌っていた。
そんなわけで、七面鳥は堤防の上にとどまってしまい、その日からというもの、
学校に行くあの子をこわがらせている。
0109774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/08(土) 00:28:50.43ID:cwkOlDn6
>>108に引用した詩的散文の中の、
「蝶というものは光と同一視されていいものだろうか? もちろん」
というのは、美しいイメージであり、この一行だけで詩として成立しそう
であるが、これと同じような趣向のものを日本の近代短歌か詩の一節で
読んだような気がする。まあ、勘違いかもしれないが。

塚本邦雄なら、この一文を現代短歌にやすやすと仕立て直してみせて
くれるのではないか。
0110774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/09(日) 23:10:10.34ID:PoxZfK7N
寒い、寒すぎる。
外に出かける用事を二つほど抱えていたけど、先延ばしにした。
はぁ〜、情けない。 (´・ω・`)
0111774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/10(月) 23:07:45.87ID:QtISt/WA
寒い、寒すぎる。
今年はコタツなしでやってみようかと思っていたが、
今日コタツを出してしまった。
はぁ〜、情けない。 (´・ω・`)
0112774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/21(金) 17:34:59.18ID:PtUpNfll
自分だけが情けないのはしゃくだから、ここを覗く人間を寒々とした気分に
陥れてやろう (´・ω・`)

萩原朔太郎が44歳の時のことを歌った詩を引用する。

当時、朔太郎は家郷の群馬県前橋を出て、東京赤坂のアパート「乃木坂倶楽部
(のぎざかくらぶ)」で一人暮らしをしていた。
妻とは離縁し、子供は実家に預けたままである。かか
(続く)
0113774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/21(金) 17:36:42.18ID:PtUpNfll
[乃木坂倶楽部](のぎざか くらぶ)

十二月また来れり。
なんぞこの冬の寒きや。
去年はアパートの五階に住み
荒漠たる洋室の中
壁に寝台(べつと)を寄せてさびしく眠れり。
わが思惟するものは何ぞや
すでに人生の虚妄に疲れて
今も尚(なほ)家畜の如くに飢えたるかな。
我れは何物をも喪失せず
また一切を失ひ尽せり。
いかなれば追はるる如く
歳暮の忙がしき街を憂ひ迷ひて
昼もなほ酒場の椅子に酔はむとするぞ。
虚空を翔け行く鳥の如く
情緒もまた久しき過去に消え去るべし。

十二月また来れり
なんぞこの冬の寒きや。
訪ふものは扉(どあ)を叩(の)つくし
われの懶惰を見て憐れみ去れども
石炭もなく暖炉もなく
白亜の荒漠たる洋室の中
我れひとり寝台(べつと)に醒めて
白昼(ひる)もなほ熊の如くに眠れるなり。

注:
・思惟(しい)。深く考えること。
・懶惰(らんだ)
・白亜(はくあ)。「石灰岩の一種」または「白い壁」の意。
・醒めて(さめて)
0114774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/21(金) 17:41:07.64ID:PtUpNfll
>>113の続き)

朔太郎の44歳といえば、すでに日本近代詩、口語自由詩のチャンピオン
として名声を確立していた。
しかし、この詩にうかがわれるように、俺と同じような?虚無主義者で
一人暮らし。

暖房設備のないアパートで寒さにふるえながら眠るとは、何年か前の俺の
ことかと思うが、俺は、昼間っから酒を飲んだり、寝てたりはしなかった(笑)。
(もっとも、朔太郎には、訪うてくれる友がいたようであるが)

朔太郎は「わが生涯は過失であった」とも、自分の最後の作品となる散文詩の
中で書いている。
人生の最後まで、自分が敗残者、落伍者であるという意識につきまとわれていた
ようである。

(たぶん続く)
0115774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/23(日) 00:09:27.22ID:0KYoLDhO
>>114の続き)

朔太郎は若い頃から挫折となじみが深かった。

中公文庫『日本の詩歌14 萩原朔太郎』の巻末の年譜から引用すると、

・前橋中学校五年の進級に失敗、原級にとどまる

・前橋中学校補習科を退学

・早稲田中学校補習科を退学

・第五高等学校一年を落第、その後、退学

・第六高等学校一年を落第、原級にとどまる

・慶応義塾大学予科を退学、

・慶応義塾大学予科に再入学、その後、退学

というだらしなさぶり。

近隣の人々からすれば、朔太郎は典型的な「医者のバカ息子」であったろう。

(続く)
0116774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/23(日) 00:11:40.13ID:0KYoLDhO
>>114で挙げた、「わが生涯は過失であった」という一文のある散文詩には、
自分の思春期の頃について、こう書いている。

「〜 私の中学に居た日は悲しかった。落第。忠告。鉄拳制裁。絶えまなき
教師の叱責。父母の嗟嘆。そして灼きつくやうな苦しい性欲。手淫。妄想。
血塗られた悩みの日課!」

勉学の落ちこぼれやイジメのせいで不登校になる今の中学生、ニート、
ひきこもり、等々の境遇とあまり変わらないようである。

しかし、こういう悩みの日々を経てから、日本近代詩で他にほとんど類の
ない妖しくも美しい口語自由詩が生まれたのであった。
0117774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/26(水) 23:14:15.56ID:zs/qAv7J
引き続き萩原朔太郎の話題。

辞書や詩集などの、著者による序文や前書きの類いは印象深いものが多い。

朔太郎の第四詩集『純情小曲集』の「出版に際して」もその一つ。
以下に一部を引用する。

「昨年の春、この詩集の稿をまとめてから、まる一年たつた今日、
漸(ようや)く出版する運びとなつた。この一年の間に、私は
住み慣れた郷土を去つて、東京に移つてきたのである。そこで偶然にも
この詩集が、私の出郷の記念として、意味深く出版されることになつた。
郷土! いま遠く郷土を望景すれば、万感胸に迫つてくる。かなしき郷土よ。
人々は私に情(つれ)なくして、いつも白い眼でにらんでいた。単に私が
無職であり、もしくは変人であるといふ理由をもつて、あはれな詩人を
嘲辱(ちょうじょく)し、私の背後(うしろ)から唾(つばき)をかけた。
「あすこに白痴(ばか)が歩いて行く。」さう言つて人々が舌を出した。
少年の時から、この長い時日の間、私は環境の中に忍んでいた。さうして
世と人と自然を憎み、いつさいに叛(そむ)いて行かうとする、卓抜なる
超俗思想と、叛逆(はんぎゃく)を好む烈しい思惟(しい)とが、いつしか
私の心の隅に、鼠(ねずみ)のやうに巣を食つていつた。
(中略)
人の怒(いかり)のさびしさを、今こそ私は知るのである。さうして
故郷の家をのがれ、ひとり都会の陸橋を渡つて行くとき、涙がゆえ知らず
流れてきた。えんえんたる鉄路の涯(はて)へ、汽車が走つて行くのである。
郷土! 私のなつかしい山河へ、この貧しい望景詩集を贈りたい。

西暦一九二五年夏
東京の郊外にて

著者」
0118774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/26(水) 23:18:13.81ID:zs/qAv7J
このように、家郷では、朔太郎は周囲の人間たちから白眼視されていた。
現在でも、田舎で「無職」または「変人」であるならば、周囲から白眼視
されるのも不思議ではない。朔太郎の時代はなおさらである。

(それにしても、「 〜 ひとり都会の陸橋を渡つて行くとき、涙がゆえ知らず
流れてきた。えんえんたる鉄路の涯(はて)へ、汽車が走つて行くのである」
というのは、大時代で、いかにも大正〜昭和初期の時代思潮を思わせて、
かえって微笑ましく感じるほどだ)

しかし、末尾に至って、著者は郷土を「なつかしい山河」と形容する。
郷土に憎しみ・怒りを抱きながら、最後の一文でなつかしさを表明するという
この突然の転調めいた終わり方がまことに印象深い。
0119774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/29(土) 13:21:26.65ID:eAUpwf/h
年末にもかかわらずというか、年末だからこそというべきか、雑用がいろいろ
多くて本を読む時間がとれない (´・ω・`)
0120774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/29(土) 15:15:49.36ID:K2WiwIas
もう雑用は全部あきらめた。もう年賀状も書かない。
0121774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/29(土) 16:08:07.94ID:eAUpwf/h
>120
>雑用は全部あきらめた。

いさぎよいですな。

俺の雑用は、他人がらみの件があり、それを放棄するわけにはいかない。
(´・ω・`)

年賀状は、虚無主義者であるからして、全廃の方向にここ数年誘導しているが。
0122774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/30(日) 23:20:06.77ID:s5B8ZAPj
ふぅ、やっと雑用を片付けてショッピング・モールで一休み。
モール内は大にぎわい。

マクドナルドで、グラコロバーガー(グラタンコロッケバーガー)と
カフェラテを頼み、フードコートで一人飲食して、孤独を満喫した。

やれやれ。これでやっと年が越せる。
0123774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/31(月) 01:12:30.39ID:PxoSD6vr
人と一緒にいたがる奴が理解できない。読者と映画、寺社巡りが趣味やわ。
0124774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/31(月) 13:26:43.41ID:N7nXK1NE
世の中は、一人でいるとツライ、淋しいと感じる人間と、一人でいることが
苦にならない、むしろ気楽でいいと感じる人間の二通りに分かれるようだ。

このスレを建てた後で知ったが、5ちゃんには「独身男性」板というのもあり、
そちらの方は、一人でいるとツライ、淋しいと感じるタイプの人が多いようである。
0125774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/31(月) 13:28:48.02ID:N7nXK1NE
俺も、時間とお金に余裕があれば、日本全国寺社巡りがしたいな。

虚無主義者で神仏は信じていないが、寺社の建築物や雰囲気等々には
心惹かれる。
0126774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/31(月) 14:19:22.51ID:4MsEpo6S
今の京都は最悪だけどね。まだ有名スポットにしか外国人は集まってはいないが。
0127774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/31(月) 16:28:09.21ID:N7nXK1NE
何十年も前に京都・奈良を巡ったな。
特に下加茂神社が心に残っている。

死ぬ前にもう一度じっくり京都や奈良の神社仏閣を堪能したいな。
俺にそんな時間があるだろうか (´・ω・`)

さて、手をつけてなかった掃除その他家の雑用をちょっとやろう。
0128774号室の住人さん
垢版 |
2018/12/31(月) 23:18:34.15ID:N7nXK1NE
ふぃ〜、掃除機の今までに溜まってたゴミを捨て、気分一新して、座敷、
応接間、廊下、玄関口、台所床その他を掃除。
仏壇の香炉の線香の残りカスを採集して捨て、仏壇周辺をウェットティッシュ
で拭く。階段も拭く。
掃除関連は、今日はここまで。
デスク・ダイアリーの新しいやつに古いデスク・ダイアリーの記載事項を
書き写す。不必要になった電話番号その他を省く。

さて、やっとこれから読書の時間。
レコ大も紅白もガキ使もスルー。 (´・ω・`)
0130774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/02(水) 16:47:19.99ID:ufXvXURm
「俺に年賀状を送るなよ」オーラを出してたつもりなんだが、
5枚以上来てしまった。
コンビニに年賀状を買いにいったらすでに売り切れ。
どうすんだ、これ (´・ω・`)
0131774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/04(金) 20:59:03.67ID:WQ9i92dT
さて、年末年始用に用意していた一冊を読了。
アガサ・クリスティー『アクロイド殺害事件』だ。

なんで今さらと思われるかもしれないが、俺はこの本格ミステリの古典的名作を
若い頃読んでいなかった。

すでにメインのトリックを知ってしまっていたからだ。
同じトリックを使った作品をこれまでに二作ぐらい読んでもいる。

しかし、やっぱり本家本元のをきちんと読んでおきたいと以前から
思っていた。年末年始はちょうどよい機会だ。

ということで、トリックも真犯人も知っている状態で、読み進んだが、
大いに楽しんだ。

うーん、クリスティーはやはりすごい。小説の手練れであった。
0132774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/04(金) 21:01:05.80ID:WQ9i92dT
『アクロイド』の完読もまた、>>106と同じく、「年頃、思いつること、
はたしはべりぬ」の一つ。

ちなみに、使ったのは、自分が中学生の時に選んでいたであろう創元推理
文庫の大久保康雄訳。
今では、いわゆる新訳ブームで、新進の訳者による『アクロイド』が複数出ている。
0133774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/09(水) 12:47:56.33ID:3/JZ4S4A
さて、新年気分ももう薄らいだ。

今年もまた「神のイヤガラセ」に耐える一年になるだろう。ヤレヤレ (´・ω・`)
0134774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/09(水) 17:30:36.92ID:3/JZ4S4A
瀬戸口みづき『めんつゆひとり飯』(竹書房)を読了。

書店でふと手に取って、なんとなく購入。
楽チンな万能調味料「めんつゆ」に頼って料理する、面倒くさがりの
若い会社員、面堂露(めんどうつゆ)が主人公の四コマギャグ漫画である。

ギャグ漫画として突出した傑作というわけではないけれど、正月気分の
余韻のただよう中で読むのにぴったりのゆるい感じで、俺としては十分
楽しめた。

読む前は、めんつゆ料理のレシピがたくさん載っているのかと思っていたが、
それほどでもなく、ギャグ漫画の王道であるキャラクターたちのやり取りの
面白さがやはり前面に出ている。

(もっとも、この漫画がアピールするのは、ギャグ漫画が好き、一人暮らし
で自炊はするがめんどくさい料理はイヤという人間であろうが、そういう
人間がはたしてどれくらいいるのか、商業出版として成立する市場規模が
あるのかと、他人事ながらやや気になる。
虚無主義者、読書人、一人暮らしというこのスレの三つの属性を所有する
人間の数よりは多いだろうけれど(笑))
0135774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/09(水) 17:32:11.83ID:3/JZ4S4A
ところで、俺の今年の目標は、冷蔵庫に食料を貯めないことだ。
去年はけっこう食べ物を廃棄してしまった。
一人暮らしだから、食う量が少なく、ぼんやりしているとあっという間に
賞味期限を越してしまう。
今年は、冷蔵庫をほぼ空の状態にして、食べたいものの食材を当日に購入
することをなるべく心がけたい。
0136774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/11(金) 00:45:09.21ID:CopX+KT9
例年、年末年始には、小林一茶の句を思い浮かべることが多い。
今回の年末はいろいろ雑用が多くて、ここに書き込む精神的余裕がなかった。
年頭にあたって、ここで、一茶の印象的な句を紹介しておこう。

春立や菰もかぶらず五十年

(はるたつや こももかぶらず ごじゅうねん)

注: 「菰(こも)」は「ワラで粗く織ったむしろ」のこと。「菰をかぶる」
のはこじきの風体である。

句の意は「ホームレスにもならずに五十年生きてきて、また新年を迎える
ことができた。やれやれ、ありがたいことだ」ぐらい。

(ちなみに、この年、一茶は江戸での生活を捨て、故郷の柏原に帰ることを
決意する)
0137774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/12(土) 01:01:31.80ID:QKDHPsUZ
>>136に付け足し。

一茶が
「こじきにならずに五十歳の春を迎えることができてありがたい」と感じたのは、
もちろん、自分がこじきに身を落とす可能性があったから――少なくとも
一時期その可能性を感じたから――にほかならない。

一茶は俳諧師。今でいうところのレッスン・プロである。俳句指導をして
生活費を得ていた。実入りは不安定で、明日をも知れぬ人生である。

一茶の句が、雇用が不安定な現代の日本人の心に響くものがあっても
不思議ではない。

一茶の句には、そういう一般人、凡人の心情を反映したものが少なくない。
芭蕉にもそういう句はあるが、もっと淡いか、もっと微妙で、ストレートに
共感を誘うようなところが少ない。
与謝蕪村の句となれば、言語による美の極致ではあっても、蕪村個人の感慨を
うかがわせるものはまずない。
そういう次第で、一茶の人気が高いのも無理はないのである。
0138774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/12(土) 01:18:22.60ID:QKDHPsUZ
>>137に付け足し。

しかし、一茶は、最終的には、人生の成功者、功成り名遂げて故郷に錦を
飾ることのできた人物の一人に数えられるであろう。

俺が一茶を好んで読むのは、実はそれが一因であるに違いない。ハッピー
エンドに終わることがわかっている小説を読むのと同じである。ツライ
思いに共感しても、結局、最終的には救いがあるのだ。

(宮沢賢治とかだとこうはいかない。不幸な最期を知っているから、
読み進むのが辛いのだ。
賢治を本格的に読み直さなければと思っているが(ちくま文庫の『宮沢
賢治全集』を完読する)、最後の方の作品を読むにしたがって辛い気持ち
になるだろうから、なかなか着手できないのである)
0139774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/14(月) 18:01:44.44ID:v74FnMK/
梅原猛氏が亡くなったらしい。

氏の『隠された十字架』(新潮文庫)は昔、面白く読んだ。
ヘタな本格ミステリよりもずっと知的スリルを味わわせてくれた。

もっとも、その後は、氏の真理探究の熱っぽい文章が煩わしく
感じられて、手に取る意欲がなえたままだったが……。

氏の旺盛な探求心は最期まで衰えなかったのではないかと推察する。
つつしんでご冥福をお祈りする。(´・ω・`)
0141774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/15(火) 23:36:12.86ID:SlJuLUVt
>140
>まあ怨霊でなんでも斬りすぎた人だ。

梅原氏は、『隠された十字架』の文庫本の後書きか何かで、自分は
この著書で展開した論を今はもう信じていないと書いていたと思う。
(今、手元にないので、うろ覚えだけど)

たぶん「怨霊」の観点で単純化しすぎであったと自分でも考えたのでは
なかろうか。
0142774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/15(火) 23:55:18.91ID:SlJuLUVt
そうそう、梅原猛氏の著書と言えば、『水底の歌――柿本人麻呂論』があった。
これを、俺は死ぬまでになんとか読まねばならぬ。

そして、そのためには、それまでに人麻呂の詩を一通り読んで、全貌を
つかんでおかねばならぬ。
やることがありすぎて大変だ。時間はお金で買えない。(´・ω・`)
0143774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/16(水) 00:06:56.54ID:CvlPOrNR
読まねばならない本と言えば、今日はうれしいニュースを知った。
>>6で触れた、『今日の早川さん』の第4巻が1月22日に発売されるとのこと。

『水底の歌――柿本人麻呂論』を読むのはやや義務感からの要素があるが、
『今日の早川さん』を読むのは純粋な楽しみに属する。
自分の辛い人生の中で、小さな明かり取りの窓のような、数少ない慰めの一つだ。
0144774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/19(土) 23:25:29.54ID:12QXZDXP
西部邁『保守思想のための39章』(中公文庫)を読了。

残念ながら、自分の期待していた内容ではなかった。
もう少し、現代日本が直面する具体的な問題についての対処法のヒント
になるものがあるかと思っていた。
しかし、これは、こちらの勝手な期待であって、著者の責任ではない。
著者の他の著作に期待しよう。 (´・ω・`)

この書を読んでわかったのは、やっぱりエドマンド・バークやアレクシス・
ド・トクヴィルの著作をきちんと読まなければいけないらしいということだ。
やれやれ。
0145774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/20(日) 17:37:06.55ID:LoRLHLgc
>>116
昔イケてなかった人間は俺だけじゃないかw
著しく悪かったわけじゃないけど、10代は俺は失敗だったな
20代も失敗した
有名人でも10代の頃はいまいちだった人間も多いし、
昔はともかく今や改善か。昔よくてもその後落ちぶれる人間とかもいるだろう
0146774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/20(日) 17:40:23.07ID:LoRLHLgc
あんまり動きのない生活なんだけど、車もないし
田舎だし、行く場所もできる事もないわけだから
そりゃ小規模な生活になるよなぁ
もし仮に金がたくさんあっても、市内から出れないとすると
ほんとに使い道ややる事って限られてくると思う
通販でなんか買うくらいかなぁ
0147774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/20(日) 19:17:40.72ID:VXrAzEJr
本って紙の本で読んでるの?電子?全部買ってるの?中古?
0148774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/20(日) 23:41:57.44ID:6YwJNiCJ
>>145
十代、二十代にイケてなくても、それ以降でそれなりなら、
けっこうなことだと思う。
田舎で、小規模な生活でも、人は十分幸せになれる。 (´・ω・`)
0149774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/20(日) 23:44:25.70ID:6YwJNiCJ
>>147
スレ立て主の俺は、本は全部紙で読んでいる。
新刊書店で買ったり、古書店で買ったり。

デジタルは視認性に問題があるし、機器だから、人間の肉体とは
なじみが悪い。肉体に抵抗するのだ。人間の方が機器に合わせないと
いけない。取り扱いも、床に落としたり、誤って体重をかけたり
しないように無意識に注意しとかないといけない。
これらが小さなストレスになる。

紙なら、床に落とそうが、水に濡れようが、ひん曲げようが、全然
問題ではない。

(それに、いい大人がクリックだのスクロールだの、そんなちまちま
したことをやってられるか、という感覚もある)

紙はストレスフリーで、自由で、確かな手ごたえがある。
俺には、デジタルのメリットは今のところ皆無だ。
0150774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/22(火) 13:57:17.51ID:uLI7jm2W
ちょっと訂正

>>124の文中の「独身男性」板は、「孤独な男性」板の間違いだった。

>>132
「いわゆる新訳ブームで、新進の訳者による『アクロイド』が複数出ている」
の『アクロイド』も、俺の勘違い。
新訳が複数出ているのは『アクロイド』ではなくて『オリエント急行〜』だった。
すまん。(´・ω・`)
0151774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/25(金) 01:10:52.29ID:KR03nAs3
クリスティと言えば、先日、本屋に行ったら、新刊コーナーに『ミス・
マープルと13の謎』の新訳版が出ていた。

中学生の時に、昔の創元推理文庫版で読んだ気がするが、記憶が確かではない。

再読してみようかどうしようか。

仕事の関連で読まねばならぬ本、今手元にある積読本、将来的に読んで
おきたい本のほかに、こんな風に「若い頃読んだけど、あらためてもう
一度読んでみたい本」もあるわけで、時間がいくらあっても足りない。 (´・ω・`)
0152774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/26(土) 23:19:22.62ID:1JFKvp6R
今日は所用で街へ。
帰る前にショッピング・モールのマクドナルドで一休み。

一応、念のため頼んでみたが、やっぱり「グラコロバーガーは
季節限定です」と冷たく言い放たれ、第二候補のベーコンレタス
バーガーに。それと、カフェラテ。

例によってフードコートの一席で孤独を満喫する。もっとも、人は
あまり多くなかった。

モール内の小さな本屋には、案の定、『今日の早川さん』の第4巻は
置かれてなかった。 (´・ω・`)
0153774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/29(火) 15:03:45.61ID:MgS4hwxH
>>99で、喫茶店などでの人間観察の楽しみについてふれ、>>122
>>152では、ショッピング・モールのフード・コートで「孤独を満喫」
したと書いた。

こういう、人のいる場所で孤独の状態を楽しむというのは、ある人々に
とっては、理解し難いかもしれない。
しかし、>>124で書いたように、孤独があまり苦にならないタイプの
人間がいて、俺はそれに属する。

前に話題にした萩原朔太郎には、そういう、都市または街中での孤独
(の楽しみ)を歌ったとも解釈できる詩(散文詩)があるので、座興
までにここに紹介してみよう。
(続く)
0154774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/29(火) 15:06:24.80ID:MgS4hwxH
(中公文庫『日本の詩歌14 萩原朔太郎』より)

[群集の中に居て]

都会生活の自由さは、人と人との間に、何の煩瑣(はんさ)な交渉もなく、
その上にまた人々が、都会を背景にするところの、楽しい群集を形づくつて
居ることである。
昼頃になつて、私は町のレストラントに坐(すわ)つて居た。店は賑やかに
混雑して、どの卓にも客が溢(あふ)れて居た。若い夫婦づれや、学生の
一組や、子供をつれた母親やが、あちこちの卓に坐つて、彼等自身の家庭の
ことや、生活のことやを話して居た。それらの話は、他の人々と関係がなく、
大勢の中に混つて、彼等だけの仕切られた会話であつた。そして他の人々は、
同じ卓に向き合つて坐りながら、隣人の会話とは関係なく、夫々(それぞれ)
また自分等だけの世界に属する、勝手な仕切られた話をしやべつて居た。
この都会の風景は、いつも無限に私の心を楽しませる。そこでは人々が、
他人の領域と交渉なく、しかもまた各人が全体としての雰囲気(群集の雰囲気)
を構成して居る。何といふ無関心な、伸々(のびのび)とした、楽しい忘却を
もつた雰囲気だらう。
(中略)
げに都会の生活の自由さは、群集の中に居る自由さである。群集は一人一人
の単位であつて、しかも全体としての綜合した意志をもつてる。だれも私の
生活に交渉せず、私の自由を束縛しない。しかも全体の動く意志の中で、
私がまた物を考へ、為し、味ひ、人々と共に楽しんで居る。心のいたく疲れた人、
重い悩みに苦しむ人、わけても孤独を寂しむ人、孤独を愛する人によつて、
群集こそは心の家郷、愛と慰安の住家である。ボードレエルと共に、私もまた
一つのさびしい歌を唄はう。――都会は私の恋人。群集は私の家郷。ああ何処
(どこ)までも、何処までも、都会の空を徘徊しながら、群集と共に歩いて
行かう。浪の彼方は地平に消える、群集の中を流れて行かう。
0155774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/30(水) 00:24:52.85ID:AgPPW0gB
それにしても、今年の冬は結局暖冬なのか。
>>110>>111を書き込んだ頃は、この先どうなることやらと
心配だったが…

もうなんとなく光が春めいてる。
0156774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/31(木) 10:22:00.52ID:fcozTb3h
どこへも行かないし、何も買わないし、何もしない生活
やらないのではできないのだけど。バイクの足がなくなってから
マジやばいな
0157774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/31(木) 13:11:07.52ID:Bk9d1dTY
>やらないのではできないのだけど。

意味がよくわからん (´・ω・`)
0158774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/31(木) 13:54:29.89ID:Bk9d1dTY
>>6>>143で話題にした、coco著『今日の早川さん』の第4巻を読書中。
読み終わるのがおしいのでチビチビと読んでいる。

主人公の早川量子(はやかわりょうこ)ちゃんが相変わらずかわいい。

読書人の間で「嫁にしたい女性」アンケートを行ったら、かなり上位に
くるのではなかろうか。
0159774号室の住人さん
垢版 |
2019/01/31(木) 13:57:20.44ID:Bk9d1dTY
>>158の続き)

富士見延流(ふじみのべる)ちゃんの方は、ぐっと大人っぽくなった。
妙齢の女性という感じになった。いつボーイ・フレンドができても
おかしくない(そして、そうなった時には、量子ちゃんが大ショックを
受けるという展開が容易に想像できる)。

しかし、今回は、4コマ漫画の収録数がこれまでよりも少なくて(SF風味の
中編漫画が含まれているので)、岩波さんなどの登場回数が減っているのが
さびしい。 (´・ω・`)
0160774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/01(金) 17:30:30.73ID:6s1aAk8B
それにしても、例によって『今日の早川さん』の第4巻もSFやホラー
小説ネタが大半だ。
残念ながら、その手のものをほとんど読んでいない俺には面白さが
ほぼわからない。 (´・ω・`)

読書・読書人「あるある」のギャグは相変わらず楽しませてもらったが。
(続く)
0161774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/01(金) 17:32:15.66ID:6s1aAk8B
>>160の続き)

例えば、72ページの4コマ漫画での、日本語表記に関するこだわり。

・それと『スター・ウォーズ』は中黒つけろよおぉぉ

・「『SFマガジン』正しくは『S-Fマガジン』!

・「キングはスティーブンじゃない、スティーヴンな」

等々。

俺も日本語や日本語の表記にはウルサイ。

読書人なら、大抵は表記にこだわるようになるのではなかろうか。
その辺がテキトーであるのは、書物に対する敬意が足りないと感じられる。
0162774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/01(金) 17:34:39.96ID:6s1aAk8B
>>161の続き)

純文学ネタで言うと、

・「アメリカの州なら「バージニア州」でもいいけれど、『ダロウェイ
夫人』の作者はヴァージニア・ウルフでないと」

とか、

・「吉田健一ファンなら、ヘンリー・ミラーじゃなくて、ヘンリイ・ミラアな」

とか言いたくなる。

こんなセリフを、『今日の早川さん』の純文学担当の岩波さんに言わせたい(笑)
0163774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/05(火) 23:45:53.33ID:2Y2wvueb
『今日の早川さん』は、チビチビ読んでも、あっと言う間に
読み終わってしまった。

一人暮らしは特にさびしいとは思わないが、面白い本を
読み終わるのはさびしい (´・ω・`)
0164774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/12(火) 23:04:54.28ID:iP5ggeZZ
長谷川櫂『四季のうた――文字のかなたの声』(中公文庫)を読了。

これは、>>35>>45で触れた『四季のうた――微笑む宇宙』の続編。

今回もいろいろ感心した詩歌はあるけれど、特に心に残ったのは美智子皇后
のお作。こんなにいい歌を詠める人だとは知らなかった。全部で十首紹介
されているが、二つだけここに引用する。

幾光年太古の光いまさして地球は春をととのふる大地

(いくこうねん たいこのひかりいまさして ちきゅうははるをととのふるだいち)

(続く)
0165774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/12(火) 23:06:50.77ID:iP5ggeZZ
>>164の続き)

スケールの大きい、おおらかな歌で、この地位にある人としては、まことに
好ましい詠みぶりである。

この歌に添えられた、長谷川櫂氏の小文は以下の通り。

「はるかな星から届く光を描いて、宇宙的な視野で地球の春の訪れをたたえる。
宇宙の時代に生まれた春の讃歌だろう。『皇后美智子さまの御歌』は最新の歌集
である。歌に添えられた鈴木理策の透明感ある写真も美しい」

(続く)
0166774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/12(火) 23:15:53.53ID:iP5ggeZZ
>>165の続き)

もう一首、今度は趣きが正反対のものを。

今ひとたび立ちあがりゆく村むらよ失せたるものの面影の上に

(いまひとたび たちあがりゆくむらむらよ うせたるもののおもかげのへに)

長谷川櫂氏の説明は、
「『面影』は諦めと希望の交差する言葉。母の面影といえば母はすでに
亡き人だが、どこか似ているという意味になる。この歌でも要(かなめ)
の働きをしている。大震災後、復興へ動きはじめたみちのくの村々。面影
の一語、哀しく、かつ力強い」。

(続く)
0167774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/12(火) 23:19:36.24ID:iP5ggeZZ
>>166の続き)

以上の二首もそうだが、紹介されている後の歌も含め、これらの歌には
どこか素人(しろうと)くさいところがあるように俺には感じられる。
プロの歌人に大抵うかがわれる、隙のなさ、張りつめた緊張感、ハッと
する技巧の冴え、等々が欠けているように思われるのだ。
これは悪口ではない。むしろ、こういう立場の人であればこそ、それが
好ましく思える。
>>164の歌と、その後に紹介されている我が子を歌った歌などにうかがえる、
そういう緩さと温かさは、実に貴重だ。
0168774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/14(木) 23:49:51.67ID:O4nNfWy3
『今日の早川さん』に出てくる岩波さんみたいな感じで、

街中で映画『ファースト・マン』のポスターを見ると「カミュかよ」と
つぶやいてしまう。 (´・ω・`)

(アルベール・カミュには、英訳本のタイトルが『The First Man』という
長編小説がある。新潮文庫から『最初の人間』という邦訳タイトルで出ています)
0169774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/17(日) 06:36:02.60ID:sarr/Q8V
俺も最近自分がニヒリストって分かった。
この世の中辛すぎワロタ
0170774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/17(日) 11:33:33.81ID:ojUcuQPF
毎日、辛いよね (´・ω・`)

面白い本を読むこと、優れた詩歌にふれること、Youtubeで猫の動画を
見ることぐらいが慰めだ。
0171774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/18(月) 12:26:37.78ID:dAjpZti1
>>167に付け足し。

この美智子皇后の>>164の歌の魅力について、ちょっと考えてみた。

どうやらそれは音韻上の魅力に一部を帰せられそうだ。

「幾光年太古の光いまさして地球は春をととのふる大地」
(いくこうねん たいこのひかりいまさして ちきゅうははるをととのふるだいち)

子細に見ると、この一首の中には、どれぐらい意識したかはわからない
けれども、結果的に韻を踏んだ形が含まれており、それが全体の響きの
ゆったりした端正な趣きを生んでいる。

つまり、「いくこうねん」、「たいこ」、「いま」、最後の「だいち」の
イ音、前半の「たいこ」と最後の「だいち」の類似音、「ちきゅう」と
「だいち」のチ音、「はる」と「ととのふる」のル音、等々。頭韻と脚韻の
組み合わせその他の音韻上の響き合いからこの一首は成り立っている。
(続く)
0172774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/18(月) 12:29:59.42ID:dAjpZti1
>>171の続き)

作歌の際に、美智子皇后がどれぐらい意識的に工夫したかはわからないが、
こういう工夫を心掛けたからといって誰でも名歌が作れるわけではない。
やはり天性、耳がよいのであろうと思われる。

この歌が>>167で書いたように「ハッとする技巧の冴え」は感じられない
ながらも、人の心に忘れがたい印象を残すのは、こういう響きの心地よさが
あるからだ。
0173774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/19(火) 21:24:20.89ID:fe9GhhE2
身辺整理――最近じゃあ「終活」だとか「生前整理」だとかいう言葉があるが――
がなかなか進まない。
できるだけあとくされがないように生を締めくくりたいのだが (´・ω・`)
0174774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/20(水) 01:42:50.37ID:X6O3FQA9
どうせ死んだら蔵書はあらかた処分されるんだから寂しい思いをしてまで自分で捨てる必要ないんでないかなあ。
0175774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/20(水) 15:05:20.29ID:1lhGoudT
うーん。俺は元々、モノがゴチャゴチャあるのは嫌なのだ。
できるだけモノは少なく、すっきりした生活がしたい。
そういう生活は、自分の抱く虚無主義思想となじみがいいしね。
だから、俺は(大した読書家でもないし)蔵書家ではないんだなあ。
(蔵書家でないのは経済的理由もあるが)

>>174氏はやっぱり部屋の中に何架もあるの?
0176774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/20(水) 15:06:57.75ID:1lhGoudT
>>175の訂正
>やっぱり部屋の中に何架もあるの?

やっぱり部屋の中に本棚が何架もあるの?
0177774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/20(水) 23:12:33.14ID:1lhGoudT
できるだけモノは少なく、すっきりした生活がしたい……、が、
なかなか難しい。

ちなみに、本屋でインテリア雑誌の表紙のすっきりした部屋の写真
とかを見ると、強く惹きつけられるが、一方で、
「本を読まない人間は部屋が片付いてよろしおますなあ」
(なぜか京都弁)
と心の中で毒づきたくなる(笑)

こちとら、自分の座る周囲に積読本、今現在並行して読んでいる本
2、3冊、読み終えたばかりの本複数が常時置いてあるのだ。
これで、どうやって部屋がすっきりしたものにできるだろうか。 (´・ω・`)
0178174
垢版 |
2019/02/21(木) 07:33:56.70ID:mzLqlr/H
>>177
読書家と生活のミニマリズムが共存する発想がなくて少し混乱しました。
自分も寿命を意識したら近いうちにそんな観念に至るのかもしれませんが。
0179774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/21(木) 23:49:42.79ID:bLpg2eI1
>178
>〜寿命を意識したら〜

俺は自分の健康状態に自信がないから、後20〜30年も生きられないと思ってる。

ちょっと前に「50代以上」板を覗いたら、人の余命を推定してくれる
サイトが紹介されていた。
(アンケート形式で、質問に答えていくとデータに基づいてその人が後
何年生きられそうか数値を出してくれる)

やってみたら、やっぱり長生きできないという結果だった。
(虚無主義みたいなネガティブな思想の持ち主は早死にする傾向がある
らしい(笑))

昔、多少文学青年だったから、プルーストの『失われし時を求めて』を
読まずに死ぬのは心残りになる。他にも、読みたい本、読まなければならぬ
本がたくさんある。俺には時間がない。

そういう次第だから、俺はたぶんローダン・シリーズもグインサーガも、
『銀河英雄伝説』も『用心棒日月抄』も読まないまま死ぬことになるだろう。
致し方ないことである。 (´・ω・`)
0180774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/24(日) 01:21:04.05ID:+9S73vgp
>>179
ユリシーズは一巻で放棄した。ブルーストは立ち読みして止めた。
アシモフの「銀河帝国」シリーズは全部読んだ。
0181774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/24(日) 13:27:17.04ID:TCiV1sQX
>180
>ユリシーズは一巻で放棄した。

俺は、『フィネガンズ・ウェイク』はまあ読まずに死んでもあまり悔いは
しないと思うけど、『ユリシーズ』にはまだ未練がある。 (´・ω・`)
0182774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/24(日) 13:29:22.44ID:TCiV1sQX
ドナルド・キーンさんが亡くなった。
日本文化への多大な貢献、ありがとうございました。合掌。

伝記『石川啄木』は必ず読みます。
0184774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/25(月) 16:36:33.42ID:H3zp3KW4
>>183
うーん。キーン氏の自伝的なことは、いろんな小文ですでに知っている
からなあ……

「下町日記」とかあったんですね。
キーン氏も下町に住んでおられたのか。
下町といえば、サイデンステッカー氏の方がイメージが強かったが……
0185774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/28(木) 22:40:56.98ID:4ZbkcYVc
それにしても春らしくなった (´・ω・`)

もう2月も終わりか。年が明けてからあっと言う間。
年をとると、時間が過ぎる速さが半端ない。
0186774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/28(木) 22:42:44.80ID:4ZbkcYVc
さて、>>179で書いたように、自分の人生の残り時間を意識しつつ、
本屋に行くと、
『老境まんが』(山田英生編・ちくま文庫)
という新刊が出ていた。さっそく購入。
タイトルの通り、老境がテーマの漫画アンソロジーである。

編者の山田英生氏は、前に買った『ビブリオ漫画文庫』、『ハモニカ
文庫と詩の漫画』の編も手がけていた人。
この人の編なら、そうハズレはあるまいと思ったが、やはり満足のいく
内容だった。
(続く)
0187774号室の住人さん
垢版 |
2019/02/28(木) 22:50:22.34ID:4ZbkcYVc
>>186の続き)

手塚治虫の漫画からは『ブラック・ジャック』の一編が択ばれている。
「湯治場の二人」というやつで、これは、俺も昔読んで心に残った話だ。
久々の再読で、懐かしかった(『ブラック・ジャック』全巻を再読
したい気持ちもあるが、はたしてどうなることか)。

うらたじゅんの「五月の風の下」は、俺の2、30年後の姿(つまり、
ボケた老人)を予告しているようで、いろいろ考えさせられた。

収中、岡野雄一の「ペコロスの母に会いに行く」の一編にはもっとも心を
えぐられた。もっと読みたいから、単行本を買うことになるだろう。

それにしても、このアンソロジーの中の印象深い何編かは、いまだに
太平洋戦争が暗い影を落としている作品だ。
これから元号が切り替わる新しい時代の同種のアンソロジーには、
はたしてそういう作品が収録されることになるだろうか。
0188774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/01(金) 16:44:09.97ID:hHBRaj6/
「50代以上」板をのぞくと、こんな書き込みがあった。
春が近くなると、三人組アイドル「キャンディーズ」の歌の「春一番」
を思い出す、と。

なるほど。
俺はキャンディーズの熱烈なファンというわけではないが、気持ちはわかる。

「実作はしなくて、ただ好きで詩歌を読んでいる」という現代日本の
絶滅危惧種中の絶滅危惧種である俺は、春が近づくと、かならず何編かの
詩歌を思い出す。

例えば、この一編。
(続く)
0189774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/01(金) 16:45:25.33ID:hHBRaj6/
>>188の続き)

[失はれた美酒]
(ポール・ヴァレリイ)

一と日われ海を旅して
(いづこの空の下なりけん、今は覚えず)
美酒少し海へ流しぬ
「虚無」に捧ぐる供物にと。

おお酒よ、誰か汝が消失を欲したる?
或るはわれ易占に従ひたるか?
或るはまた酒流しつつ血を思ふ
わが胸の秘密のためにせしなるか?

つかのまは薔薇いろの煙たちしが
たちまちに常の如すきとほり
清らかに海はのこりぬ … 。

この酒を空しと云ふや? … 波は酔ひたり!
われは見き潮風のうちにさかまく
いと深きものの姿を!
0190774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/01(金) 16:47:49.63ID:hHBRaj6/
>>189の続き)

この詩の最初の2行、

「一と日われ海を旅して
(いづこの空の下なりけん、今は覚えず)」

は、毎年春が近づくたびに俺が心の中で唱えるお気に入りの文句である。

明るい春の陽光の下で自分も旅に出かけたいと、非常に心をそそられる。

もっとも、この詩の第2連以降は、何を言ってるのかよくわからない部分が
多々ある。しかし、わからないながらも、この詩が古今に絶する名吟である
との確信は、自分にとっては揺るがない。

詩は(広く言って文学は)、わけがわからなくても感動できる。
SFファンの人は、SFの魅力を「センス・オブ・ワンダー」と表現することが
あるけれど、俺にとっては、わけがわからなくても感動する不思議が、
純文学の魅力の一つである。
0191774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/04(月) 23:07:06.41ID:ZvmUbo87
さて、暖かくなって、旅に出たい気になるけれど、実際は外出するのが
ひどく億劫である。

外出しなければならない用事がある時は、気力を振り絞ってという感じだ。
これは、単に加齢のせいなのか、それとも鬱病の前駆症状だろうか。 (´・ω・`)
0192774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/06(水) 15:08:14.82ID:GO7Ia5j+
>>151で触れた『ミス・マープルと13の謎』を買って、読了。
(創元推理文庫の新訳版である。早川書房の「クリスティー文庫」では
『火曜クラブ』というタイトルで出ている)

>>131で書いたように、『アクロイド殺害事件』に敬服したので、その
勢いでまたクリスティという流れ。

>>151で書いた通り、昔読んだ気がしたが、どうも勘違いだったもよう。
俺が昔読んだのは、ミス・マープルものではあっても、『クリスティ短編全集』
(創元推理文庫)に収録されているやつだったようだ)

寝る前のひと時、一編だけ読むという形で、何日間か楽しんだ。
食後のデザートの洒落た一品を味わうという趣き。
0193774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/07(木) 00:16:07.61ID:9PsFX1vx
>>192の続き)

もっとも、俺の本格ミステリの理想形はエラリー・クイーンだから、
ミス・マープルものだと、話の終わりの方で探偵が推理を披露する箇所が
物足りなく感じる。
ミス・マープルの場合は、何か些細なことを手がかりに、一挙に全真相を
洞察するという趣きで、論理的な推論の積み重ねというわけではない。
しかし、いずれにせよ、一つの事件、謎がすっきりと明確に説明がつく
ことでのカタルシスは得られる。

クリスティーが人気があるのは、やたら理屈っぽくはなく、しかし、
それなりにカタルシスが得られる、そういうバランスのとれた読みやすさ
からだろう。重くはない、胃にもたれないのである。

それにクリスティーの場合は、登場人物が作者の都合のいい駒ではない。
記号ではない。最低限の人間性はそなえていて、さまざまな人間模様が
それなりのリアリティをともなっている。小説本来の楽しみがあるわけである。
これぞエンタメ小説の見本であり、クリスティーは「ミステリの女王」と
呼ばれるけれど、冒険小説的なものやロマンス小説も書いているから、
もっと広く言って、「エンタメ小説の女王」と呼んで差し支えない(笑)
0194774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/11(月) 23:36:33.04ID:fUFwRR2A
今日は所用で街へ。
帰りに、街中の小店でタコ焼きと生ビール(小)で一休み。
もう春の宵という感じがしなくもない。
0195774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/11(月) 23:38:24.16ID:fUFwRR2A
最近読んだ本を心覚えに書きつけておこう。
感想はまた後日ということで。

・橘玲『不愉快なことには理由がある』(集英社文庫)

・斎藤美奈子『日本の同時代小説』(岩波新書)

・池内了『物理学と神』(講談社学術文庫)

・坂戸佐兵衛(原作)、旅井とり(作画)『めしばな刑事タチバナ』第32巻
(トクマコミックス)

・新久千映『ワカコ酒』第12巻(ゼノンコミックス)

等々。
0196774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/13(水) 19:27:43.29ID:PC+Rnnuq
先日、所用で郵便局に行った折り、郵便局の「みまもりサービス」の
DMを見つけた。

一日の契約した時間帯に自動録音の電話があり、電話機のボタンで
回答し、それが家族などへ転送されるものらしい。

「いかに苦痛なく完璧に孤独死するか」は俺の重要課題だから、
取りあえず参考にするためにDMを一部頂戴した。 (´・ω・`)
0197774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/13(水) 19:31:01.71ID:PC+Rnnuq
>>196の続き)

しかし、このサービスは、家族ではなく、市役所の「行旅死亡人」
担当者などに直接連絡がいくようにはできないものだろうか。

また、中途半端に命拾いするのは、半身不随になったり植物人間に
なったりする恐れがあるので、死ぬ可能性があるなら確実に死にたい。
したがって、あまり早く確認しに来られても困る。遅すぎても、遺体処理
その他が大変だから、それも困る。
確実に死んでからあまり時をおかずに発見されるのが一番だ。

こういう要望に当局ははたして応えてくれるだろうか。 (´・ω・`)

もちろん、俺の理想的な死に方は永井荷風である。
0198774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/14(木) 01:01:24.38ID:cUu6k8Fc
>>197
あはは、大賛成だな。俺も、きっちり孤独死してから乾燥してから発見されたいな、腐敗してからでもいいけどねw
0199774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/15(金) 23:41:48.67ID:ZTM8fmGL
>>197で「俺の理想的な死に方は永井荷風である」と書いたが、ちょっと
誤解される恐れがある。

あれはあくまでも偶然、「結果的に理想的な死に方だった」というにすぎない。

荷風は死のほぼ直前までそれなりに元気であり、なじみの飯屋で好物の
カツ丼を食っていたほどだった。
死んだ時も特に苦しんだようではない。苦痛で床をのたうち回ったという
形跡はなかったようだ。
ほぼポックリ死んだと言っていいのではないか。

こういう死に方は、運任せで、自分がそういう風に死ぬことは当てには
できない。意識的にまねすることができないのである。

できれば、確実に「苦痛なく完璧に孤独死する」方法を見つけたいものである。
0200774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/15(金) 23:45:14.63ID:ZTM8fmGL
>>199に付け足し)

>>144で、西部邁『保守思想のための39章』を読んだことを書いた。

実は、西部邁氏の著作を読むようになったのは、氏が自死したことがきっかけ。

「苦痛なく完璧に孤独死する」方法を知っておきたい俺にとっては、
西部氏が(弟子筋2人の手を借りたらしいが)自死したその手法と動機に
興味があったのだ。
(たぶん続くが、今日はここまで)
0201774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/17(日) 22:27:29.36ID:L2THz0om
>>200の続き)

西部氏が自死を選ぶ動機・理由は、氏の最後から2番目の著作である
『保守の真髄』(講談社現代新書)の最後のパートで縷々述べられている。

要点的な文章を3つほど引用しておこう。

・「述者は、結論を先にいうと病院死を選びたくない、と強く感じかつ
考えている。おのれの生の最期を他人に命令されたり弄(いじ)り回され
たくないからだ。〜」

・「〜生の意義について公に語ってきた者は、その語りをおおよそ尽くし、
それゆえ『自分が周囲や世間に何も貢献できないのに迷惑をかけること
のみ多くなると予測できる段階では生の意義が消失する』と判断しなければ
ならない〜」

・「まとめていうと、人間が生きるということはつねに(Aを選びBは
選ばないというふうに)絶えざる選択の過程である。そしてその過程の
最終局面において死に方の選択が待っている。逆にいうと死に方は
生き方の総仕上げだということになる。〜」

これらの考え方に、俺はおおむね賛成である。
興味を持たれた方は、この現代新書に直接当たっていただきたい。
0202774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/17(日) 22:42:10.37ID:L2THz0om
>>201の続き)

さて、西部氏の自死の手法は、当初はピストル自殺を想定していたらしい。
上記のパートの文章の中に、ごく短く次のような言及がある。

「なお人生で三度めの述者の短銃入手作戦が、前二回と同じく入手先主の
突如の死によって頓挫するというほとんどありえぬ類の不運に見舞われた
ことについてここで詳しく話すわけにはいかない」

これを読むと、どうやら、西部氏は、ある人からピストルを譲ってもらう
心積もりをしていたのだが、その当人が急死してしまったらしい。

確かに、こめかみか心臓の辺りにピストルを押しつけて引き金を引けば、
確実に即死するであろうけれど……
俺には、あんまり参考にならない手法だなあ (´・ω・`)
0203774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/20(水) 17:55:45.43ID:lZOlQMV0
西部邁氏の著作について一言。

氏の著作を今まで一度も読んだことのない人には、>>201で触れた
『保守の真髄』(講談社現代新書)よりも、絶筆となった『保守の遺言』
(平凡社新書)の方をおススメする。

『保守の遺言』は、人の死に方について詳しく述べていないが、
口述筆記を基にしていて、かなり読みやすい。氏の考え方の大枠を
知るにはちょうどよいのではなかろうか。西部邁入門書として最適と思われる。
0204774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/20(水) 17:59:23.04ID:lZOlQMV0
>>203の続き)

実は『保守の真髄』も口述筆記に基づいたものなのであるが、自分の
最後の著作を当初意識していたせいか、表現がかなり整っていて、
論述も本格的で、テーマも多岐に渡る。読むのがけっこう骨が折れるのである。

当初の予定が狂って最後の著作となった『保守の遺言』の方は、一応
『〜真髄』で一通り自分の言うべきことは言ったという思いであろう、
一種の余裕がある。余禄というような明るさが心地良い。
人生の最期をこのような一種の明るさで締めくくれたのであれば、
「もって瞑すべし」という気がする。
0205774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/23(土) 11:54:25.16ID:IQ08Oxu6
今年もあいかわらず「神のイヤガラセ」は続いている。
最近また、デカいやつをしかけられた。

イヤガラセにはそれなりに慣れっこになっているから、こちらもそれなりに
ガードを固めているのだが、神はまったく思いもかけぬ方角からパンチを
放ってくる。
その創意工夫の才には驚嘆するほかない。(´・ω・`)
0206774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/25(月) 22:47:08.60ID:UUqQ/GlI
今日の格言

「本は俺を裏切らない」

物は壊れるし、人は裏切る、というか、心変わりする。
活字の本だけは変わらないでいてくれる。 (´・ω・`)
0207774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/27(水) 18:15:13.63ID:vfKqEwbk
さて、春である。

>>188以下で書いたように、春になると決まっていくつかの詩や短歌、
俳句を思い出す。

以下の詩もその一つ。


「わがわざは」 (三好達治)

わがわざは成りがたくして
こころざしほろびゆく日を
近江路に菜の花咲いて
かいつぶり浮き沈むかな


注:
「かいつぶり」は別名「鳰」(にお)ともいう、日本全国でよく見かける水鳥。
「近江路」(おうみじ)で、「かいつぶり」が浮かんでいるからには、
作者が歩いているのは、当然、琵琶湖の湖辺である。
0208774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/27(水) 18:17:57.18ID:vfKqEwbk
>>207の続き)

「わがわざは成りがたくして」、「こころざしほろびゆく」は、
「自分の仕事が思うようにいかなくて、心がくじけそうである」ぐらい
の意であろう。

そういう鬱々とした気持ちから逃れたくて、気分転換に作者はふと
小旅行に出かけた、という風に読み取れる。作者は当時、関西に住んでいて、
琵琶湖まで足を延ばしたのではないか。

作者の内面の暗さとは裏腹に、外界は春の明るい陽光に満ち、黄色い
菜の花が咲き誇り、琵琶湖の湖面にはかいつぶりが何の屈託もなさげに
気ままに水面に浮かび、あるいは魚を捉えるために水中に身を没したり
している。湖面はキラキラと輝いている。
前半2行と後半2行の「暗」と「明」の対照が非常に印象的である。

人には誰でもこの詩のような経験があるだろう。
心に暗さを抱えたまま、春のあくまでも明るい陽光の中を歩いていく、
といった経験が。
0209774号室の住人さん
垢版 |
2019/03/29(金) 19:00:48.86ID:T7Sy4PAI
宗教の人間が玄関にやってきて
「戦争の無い真の平和な世界にしましょう」とか言ってくるので
争いという概念があるからこそ、人は平和というものを認識できるのではないか
と言い返したら黙って帰っていった
俺が小学5年生のときだった
0211774号室の住人さん
垢版 |
2019/04/28(日) 22:28:43.40ID:ih959eCR
>>209は一体どういう意図で書き込まれたのだろうか?

まったく5ちゃん(2ちゃん)にはわけのわからない人がいるものだ (´・ω・`)
0212774号室の住人さん
垢版 |
2019/05/17(金) 23:14:54.38ID:prKzuEfc
一応ageておく
0213774号室の住人さん
垢版 |
2019/07/02(火) 03:18:11.06ID:7H1Klscx
エドガーケイシーを読みなさい
0214774号室の住人さん
垢版 |
2019/07/02(火) 13:25:43.89ID:1g7wOSjb
ウィキペディアでエドガー・ケイシーを見てみたら、どう読んでも
山師かさもなければ誇大妄想狂だった (´・ω・`)
0216774号室の住人さん
垢版 |
2019/10/22(火) 08:59:40.36ID:Ij23b7eW
十戒の最初に神は唯一であるってオカシイよな
ひとりだったらわざわざ自身で明言しないはず

例えば自己紹介で、私はこの世にただ一人です。
って説明されたらどう思われるかだ
0217774号室の住人さん
垢版 |
2019/10/26(土) 22:39:31.58ID:FSA/dSqG
なるほど、それはそうだ

と、最初は思ったが、考え直してみると、やはりおかしい。

その場合の「唯一」は唯一至高の存在である、他に類のない絶対的に
神聖な存在である、とか何とかの単なる強調語であろう。

十戒はもちろん、キリスト教全般に興味がないので、原典にあたって
確かめるつもりはないが。
0218774号室の住人さん
垢版 |
2019/11/01(金) 03:05:09.91ID:Y8Avi34d
このスレにいる人達が自分に似ていて
なんか笑えてくる。
深い虚無主義になってくると人としての
感覚が失われていく気がする。
まぁ日常では、あまり心が動かされないから
なのかもしないけど。
恐らく、達観とか悟りとかの境地に辿り着いている人達は皆、虚無主義なんだろうと思った。
0219774号室の住人さん
垢版 |
2019/11/03(日) 23:27:30.59ID:8sbcJaUP
>恐らく、達観とか悟りとかの境地に辿り着いている人達は皆、虚無主義なんだろう
>と思った。

文学者で虚無主義者と思われるのは、たとえば、森鴎外、川端康成、前半生の
三島由紀夫などがすぐ頭に浮かぶ。
この人たちを扱った評論などは読む気をそそられる。虚無主義の問題が
取り上げられていることが多いからだ。
(それにしても、三島由紀夫は結局、虚無主義者に徹することはできなかった
のだろうか。なぜ天皇にすがりつくことに至ったのか、その経緯を追究したい
気がする。しかし、俺には時間がない)
0220774号室の住人さん
垢版 |
2019/11/07(木) 10:09:33.68ID:yQDtR61f
宇宙の前は人間の感覚では認識できない空間だった。
空間という言葉も正しくないな。
0222219(スレ立て主)
垢版 |
2019/11/17(日) 11:14:40.11ID:7AmU6lfJ
>>221
俺はあんまり小説は読まないからなあ。

狭い読書経験からいうと、虚無主義者だからやっぱりアルベール・カミュだな。

哲学エッセイの『シーシュポスの神話』は座右の書のひとつ。
新潮文庫のこの本には、蛍光ペンであちこち線が引いてある。

例えば、こういう文章。

「生きるとは不条理を生かすことだ。不条理を生かすとは、なによりもまず
不条理を見つめることだ。」

「こうして、筋道のとおった数すくない哲学的姿勢のひとつは反抗である。
反抗とは、人間と人間固有の暗黒との不断の対決だ。不可能な透明性への要請だ。
反抗は毎秒毎秒世界を問題にする。ちょうど危険が人間にとっては自己を意識
する絶好の機会となるのと同じように、形而上的反抗は意識を経験の全面に
ゆきわたらせる。形而上的反抗とは、人間がたえず自己自身に現前していることだ。
それは憧れではない、それは希望をもたぬ。この反抗とは、圧倒的にのしかかって
くる運命の確信 --- ただしふつうならそれに伴う諦(あきら)めを切りすてた確信
--- それ以外のなにものでもない。」

あるいは、

「人間を働かせたり忙しく動きまわらせたりするものは、すべて、希望を利用して
そうさせている。だから、ひとを欺かぬ思想とは不毛な思想だけだ」

とか。
こうやって引用していると、切りがない。
0223774号室の住人さん
垢版 |
2019/11/17(日) 15:23:53.03ID:Daskc0lr
>>222
カミュいいですね
一見不毛とも、ただの徒労思える石運びの不条理の中に自由と幸福が存在するというかのはペスト患者の看病志願と通ずるものがあるんでしょうかね
もう一度読み返してみます
0225774号室の住人さん
垢版 |
2019/11/18(月) 23:45:03.76ID:FJvxbdM9
>>224
人間はこうも弱いものなのかというのがよくわかるミルグラム『服従の心理』
虚無の観点からおすすめするならば『フランケンシュタイン』でしょうか。頭を抱えてしまうような何とも言えない読後感です。長編ですが死ぬまでに一度読んで損は無いと思います
0226774号室の住人さん
垢版 |
2019/11/20(水) 23:49:12.46ID:dx1/hCk3
>>225
レスが遅くなって申し訳ない。

ミルグラムの『服従の心理』かあ。
実は、「一般大衆がなぜ権力者に唯々諾々と従うのか」の問題は前から関心が
あった。
それで、最近出た、ちくま学芸文庫の『自発的隷従論』(エティエンヌ・ド・
ラ・ボエシ著)も書店店頭でパラパラめくってみたりしていたのだ。
積読本が溜まっているので、はたしていつ読むことになるかわからないが、
ミルグラムの本も心に留めておこう。

『フランケンシュタイン』の方は、悪いが、なんとなく気が進まない。映画
その他で、原作と違うイメージが出来上がっていて、そういう娯楽ものに
伴いがちなバカバカしさ、くだらなさという感覚が邪魔をするらしい。それに、
俺はそもそもロマン主義時代の小説全般にあまり興味がないのだ(詩は別として)。(´・ω・`)
まあ、今度本屋に行ったときに新潮文庫その他で文章を確認してみよう。
0227774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/09(月) 19:40:31.51ID:96kI69n+
虚無主義って、仏教の「一切は空」っていう考え方とは違うの?
0228774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/10(火) 11:16:45.39ID:ERiqdT4r
>>227
うーん、そもそも虚無主義の定義自体が厳密に言うと人によってさまざま
だからなあ。
仏教の「一切は空」っていうのも仏教学者によって解釈が違うでしょう。
だから、違うと言う人もいれば、同じと言う人もいるでしょう。

自分で哲学や仏教学を勉強して納得するしかないのでは。

もっとも、虚無主義者の代表者たるニーチェは仏教からインスピレーションを
受けたらしいから、通底するものは確かにあるでしょう。

俺も、俺なりの浅薄な理解の仕方では、結局、両者は同じものと言っていい。
どちらも、世界は無意味である、価値のあるものは何もないということであろうから。
0229774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/10(火) 11:19:46.02ID:ERiqdT4r
>>228に付け足し

なお、虚無主義と仏教の理解については、唐木順三氏の『無常』が参考になる
と思う。
俺もまだ読んでいないが(笑)
西欧哲学と仏教を同時に論じられる人は他にあまりいないと思う。

近頃の人では、大澤真幸氏が推奨できるかもしれない。
『三島由紀夫 ふたつの謎』(集英社新書)を最近出したけど、その中で
三島由紀夫の仏教観に触れているはずだ。
これも、俺はまだ読んでないが、上の唐木氏の『無常』とともに死ぬまでには
読むつもりである(笑)
0231774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/18(水) 00:10:53.83ID:oS/aQuFu
虚無主義ではないが、仏教の執着を捨てる心を学んでからは幸福感が増した気がする
0232774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/20(金) 13:29:24.13ID:D2QCsdo4
>>230
そうかね
そもそも人間の存在自体が不幸であると言えそうだけど

(って、なんか中学生の書き込みみたいだな(笑))
0233774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/20(金) 13:59:42.01ID:D2QCsdo4
不幸とか幸福とかと言えば、>>222で挙げたカミュの『シーシュポスの神話』
の中におもしろい文章がある。

「…… 。人間の心には、自分を圧しつぶすものだけを運命と呼ぼうとする
困った傾向がある。だが、幸福もまた、避けようもないものである以上は、
これはこれでやはり理性の手には負えぬものなのだ。…… 」

ふふふ、不幸と同様に、幸福もまた思いがげず襲いかかってくるのだ!
0235774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/22(日) 01:04:34.44ID:69oStxAI
幸福に関しては自分からどうとでも回避できるからな
「襲いかかってくる」という不可抗力ともとれそうな程強烈なもんなんぞ、まー無い。
たとえば不意に口を突いて出たよな何気無い一言だけで脆くも崩れ去る事だってざらにある砂上の楼閣。
0236233
垢版 |
2019/12/22(日) 12:20:39.12ID:MoArOKl1
>>234
そう?
俺はニーチェについて深くは知らないから判断できないな
0238774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/24(火) 23:01:36.98ID:0RPUoE1Q
クリスマス(イブ)かあ

今日は雑用を片づけに街に繰り出したけど、昔と違って大して
にぎわってなかったな
(局所的にはすごくにぎわってるところもあるんだろうけど)

もっと若かった時は、おのれの孤独をしみじみ味わうためにわざと
街の賑わいの中に身を紛れ込ませたりしたもんだ
そういう自分にしてみれば、今の街の盛り上がりのなさはちょっと
拍子抜け (´・ω・`)
0239774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/26(木) 09:14:35.82ID:I008J10d
クリスチャンでもないのにクリスマス祝う必要ないよね
0240774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/26(木) 18:47:46.06ID:xTaGDfhb
>>239
まあ、あれはクリスマスにかこつけたイベントのひとつにすぎないですね。

小売業界、デパート業界、というか資本主義社会だから、何でもかんでも
何かを口実にモノやサービスを売ろうとする。
それで、(売ろうとする側が)最初から盛り上がってるわけですな。
0241774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/28(土) 00:07:50.06ID:L+8t5TRK
クリスマスの話題が出たので、念のため一言。

12月25日は「白梅忌」、すなわち、与謝蕪村の忌日である。
日本の詩歌を愛する人間であれば、忘れてはならない日だ。

その辞世の句は

「白梅に明くる夜ばかりとなりにけり」

である。

絢爛華麗な世界を築いて、日本文学史上屈指の天才である蕪村は、自身の死に
あたっても、このように光輝にあふれた句を成した。
芭蕉の辞世の句「旅に病んで夢は枯野をかけ廻(めぐ)る」と好対照である。
蕪村は最後まで蕪村であった。
0242774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/30(月) 22:08:31.86ID:RJgckY8c
とはいうものの、>>136〜138で書いたように、年末年始の時期となると、
俺が思い起こす俳句はたいてい小林一茶のものである。

言語美という点に限って言えば、名句、秀句が多い蕪村であるが、一方で、
その句からは蕪村の生活ぶりや人となりはまずうかがえない。
そういう意味で、凡人の共感を誘うことが少ないのである。

俺が惹かれ、この時期に思い起こすのは、たとえば、一茶の次のような句だ。

「行く年や身はならわしの古草履」

(句意は、「また今年も終わろうとしている。しかし、自分は、例によって
相変わらず古草履のような、くたびれたありさまだ」ぐらいであろう)

こういう自嘲と諦念の混じりあった感慨をもらした句は、蕪村にはまず見当たるまい。

一茶の句には、そういう、ダメ人間のための伴侶であるかのような句が
少なからず見受けられる。俺の愛読するゆえんである。
0243774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/30(月) 22:10:47.15ID:RJgckY8c
もっとも、もちろん、一茶の句がすべてそういう、いわば「品下がれる
(しな、さがれる)」ものばかりであるわけではない。
芭蕉を師と仰いだ一茶である。いわゆる蕉風と呼ばれる、格調の高い句も
一方で枚挙にいとまがない。

その種のものを歳末の句からひとつ挙げると、たとえば、次のような句。

「行く年や空の青さに守谷まで」

(句意は、「年が終わろうとしている冬のある日、すがすがしいほど青く
晴れ渡った天気だったので、近辺をぶらついていたが、気持ちのよさについ
足が延びて思わず守谷にまで来てしまった」ぐらいか)

冬空の澄み切った青さとそれにともなう孤独の影が実に印象深い。

ここでは、「孤独」が「幸福」とほぼ同義である(と、俺には思われる)。
(この孤独と幸福が一致するような境地については>>153、>>154を参照)
0244774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/31(火) 07:56:28.22ID:vlz83iEI
彼らは文学史上に名を残す才人なのはわかるけど、俳句そのものがコンテクスト依存強すぎる文学で自分にはあわんわ
守谷って言われても普段どこにいて守谷まできたのか、俳句単体ではわからん
それを言い出すと短詩型文学がだいたいそうなんだが、、
0245774号室の住人さん
垢版 |
2019/12/31(火) 13:33:12.68ID:VfYXoEAy
>>190で書いたように、文学は(とりわけ詩歌は)その意味や内容がよく理解
できなくても感動できる。

上の句で「守谷」について知らなくても、この句が心に残る秀句であることは
俺には動かし難い。
0247774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/01(水) 17:33:01.67ID:6Cxa2p8q
>>130で書いたように、昨年の年賀状は5枚超。
今年は、返信賀状を送るのが必要なのは3枚だった。減ったのは率直にうれしい。
来年は何とかゼロにならないか。

相手が察してくれればいいのだが。(´・ω・`)
0248774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/01(水) 17:41:03.50ID:ON63YaP4
今年で年賀状やめますって書いときゃいいんじゃない
0249774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/02(木) 00:41:52.56ID:gbuJAH57
>>248
いや、俺はそんな風にことを荒立てたくないヘタレだから (´・ω・`)
0250774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/02(木) 15:26:39.03ID:oPpyqAYG
あら立つものなのか
周りでもやめる宣言する人いるけど、あっそうっ感じで風景みたいに思ってたが

もちろんあなたとはやめますって言い方じゃなくて、一律やめますってことなら、そういう人なんですねってことで終わりそうだけど
0251774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/02(木) 17:19:17.39ID:gbuJAH57
>>250
>周りでもやめる宣言する人いるけど、あっそうっ感じで風景みたいに思ってたが

そうなのか。
俺の周りには「やめる宣言する人」がいないので、それは斬新なニュースだ(笑)
(皮肉ではないよ)
(というか、俺はもうほとんど人間関係を断っている。同世代の人間の動向は
さっぱりわからない)
世間的には、「やめる宣言」はそれほど奇異なことではないのか (´・ω・`)
0252774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/02(木) 17:31:51.07ID:oPpyqAYG
最近SNSでつながってるから年賀状不要と判断する人が多いそうな

年賀状も販売数減ってるし
0253774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/03(金) 04:15:59.46ID:v+NluJBV
年賀状とか小学生の頃に1回送っただけだなぁ。
今度、友達に送ってみようかな。
てか、年賀状って何のためにあるのか知らないな。
0254774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/03(金) 08:05:54.48ID:uWhK3Urn
やってみるとめんどいから、今までやってないならそのままでいいかも
0255774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/03(金) 12:06:52.33ID:tyDbyjIN
>>252
そういえば、俺も昔、取引のあった会社の人に明けましておめでとうと
電子メールで新年の挨拶を交わしたんだった

年賀状の代用という意識は全然なかったが(笑)
0256774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/03(金) 17:44:35.28ID:1n9gFKfS
仕事の付き合いのある外人からは年末に挨拶メールくる
0257774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/05(日) 17:23:35.62ID:/VU4YPb4
ちなみに、一茶の正月を詠んだ句には次のようなものがある。

「よそ並(なみ)の正月もせぬしだらかな」

句の意味はわかりやすいだろう。
「よその家のように特別な飲食物や、門松その他のきちんとした正月飾り
を用意したりはしない、なんと自堕落な俺の正月であることよ」ぐらい。

おのれの自堕落さを悔悟していると一応、解されるが、一方で、この句は
大都市、江戸で暮らす遊民の気楽さを表現しているものともとれる。
そういう意味で、この句は現代でもふつうに通用する。
0258774号室の住人さん
垢版 |
2020/01/05(日) 17:32:06.06ID:/VU4YPb4
引き続き小林一茶の句について。

一茶の年始の句で、自分の特にお気に入りの一つについては昨年、
>>136から138で書いた。

今年は次のやつを挙げておこう。

「元日やさらに旅宿とおもほへず」

これは格別優れた句というわけではないかもしれないが、俺はなんとなく
気に入っている。

句意は、「元日を自分の家でゆっくり過ごさずに、旅の途中でたまたま泊まった
宿にいるが、思いがけず手厚いもてなしを受けている。ありがたいことだ。
まずはめでたい」ぐらいであろうか。
すでに述べたように、一茶は俳句のレッスン・プロとして、また、自分の俳人
としての名を広めるために諸国を巡り歩いた。そういう落ちつかない流浪の
さなかで、思いがけずゆったりと息をつけたうれしさである。

ツライ人生行路の中で、ほんの一刻たまたま平穏に恵まれることがあるものだ。
そういう、凡人にもよくある境地を、一茶はみごとにすくい上げてくれるのである。
0260774号室の住人さん
垢版 |
2020/06/24(水) 05:23:32.28ID:iBobArHe
面白いスレだ
>>258
昔も年末年始でも宿って開いてたんだな
一茶をもてなしたやつは働き者だな

最近書き込み無いみたいだがスレ主生きてるか?
0261774号室の住人さん
垢版 |
2020/06/26(金) 15:38:20.97ID:WYx60L0g
>>260
どうも。 (´・ω・`)

一応、まだ生きておりますよ。

どうもこのスレは書きにくいことがわかってきました。
やはり「虚無主義者」と「読書人」と「一人暮らし」の3つの属性を
ひとまとめにしたのは無理があったよう。

「虚無主義者の読書人」とかのタイトルで文学板か哲学板、あるいは、
「虚無主義者の一人暮らし」か「読書人の一人暮らし」でこのスレに
起てるべきだったのかも。

何となく焦点がうまく定まらない。(´・ω・`)

あらたに立て直すべきかちょっと悩みます。
でも、もうすべてがめんどくさくなってきた。 (´・ω・`)
0264774号室の住人さん
垢版 |
2020/07/11(土) 14:43:41.46ID:lHVQNEo0
>>263
うーん。それはどうだろう。

まあ、>>263のハードボイルドの定義によるけど。 (´・ω・`)

俺の受け取り方では、ハードボイルドの主人公というのは、何かおのれの守るべき
ルールといったものが確固として心中にあり、それを貫き通すというイメージ。
それを曲げようとはしないから、他人と衝突するし、孤独になる。

しかし、自分の信じるルールなり思想なりがあるということは、それが価値がある
と思っているわけで、この点において、俺みたいな完璧な虚無主義者(すべては
無意味、無価値であるという考え方)からすれば、相容れない。
虚無主義者とは対極的な存在ということになる。
0265774号室の住人さん
垢版 |
2020/07/11(土) 14:45:32.34ID:lHVQNEo0
ただ、これはあくまで理屈の上での話である。
実生活で、この虚無主義を貫くと危ないことになる。

カミュの『異邦人』の主人公のように、母親の死やアラブ人の殺害は何の意味も
持たないと考えるような人間であると、そのような人物は現実世界では危険人物
であり、あるいは犯罪者になり、居場所を失うことになるのだ。

したがって、完璧な虚無主義者といえども、すぐに自ら命を絶たず、この世の中で
生きていく限りにおいては、世俗のルールに従わなければならない。つまり
「処世術」として世の中のルールを一応は受け入れねばならない。
また、理屈の上では虚無主義者であっても、感情の方は生き物である以上どう
しようもない。生や死は無意味であっても、母親が死んだり、人を殺したりする
ことはやはり感情的な抵抗があるはずである。

というわけで、理論的には虚無主義者であっても、この世で生きていく上では、
世の中のルールに従い、あるいは、自分の心中に湧き上がってくる自然な感情を
なだめたり、押し殺したりしつつ暮らすほかない。
そこから俺の苦しみが生まれる。 (´・ω・`)
0266774号室の住人さん
垢版 |
2020/07/11(土) 14:47:14.75ID:lHVQNEo0
ハードボイルドの主人公も虚無主義思想の持ち主であるかもしれないが、現実に
生きていく上で、社会のルールに従い、自分の感情なり美意識なりに忠実であろう
として、その結果、生き方が窮屈になっているのかもしれない。

ここからは、人それぞれであるから、個々に論ずるほかあるまい。
0269774号室の住人さん
垢版 |
2020/12/02(水) 16:59:39.06ID:IiwaSAeO
362 マドモアゼル名無しさん (スッップ Sd43-TkUq) sage 2020/11/14(土) 21:29:40.08 ID:/YugWqYVd
コロナになったわ
ただただ必死で仕事頑張ってきた結果がこれって
どこが幸運期なのかな
365 マドモアゼル名無しさん (スッップ Sd43-TkUq) sage 2020/11/15(日) 09:11:21.19 ID:JryEzcpGd
>>363
ありがとう
症状は例に漏れず発熱、咳、胸の痛み、嗅覚味覚消失で入院になった
咳が止まらないのもきついけど、何より嗅覚味覚がないっていうのが牛にとって地獄
何食べても食感のみだから吐き気すらする
洗剤やシャンプーの匂いもわからない
改めてみんなも気を付けてね
0272774号室の住人さん
垢版 |
2021/04/27(火) 13:23:48.48ID:tvNMwlN+
http://atama-pub.net/kisukura_mumai

ある日突然親に捨てられた「私」。ホームレスになり、どん底の生活の中で“生きるために”ヤクザの道へ・・・「搾取用の子」として育った筆者に、「毒になる親」はどこまでも非道の仕打ちを重ねてゆく。
家に居場所のなかった子供が必死に生き、社会に出てからも騙され、傷つけられようともがむしゃらに生きていく姿を描く自伝小説第1弾。
編集者が涙しながら編集した、必読の書。

著者略歴
季栖倉夢舞(きすくら・むまい)
昭和39年京都市生まれ。10人きょうだいの第2子・長男。幼少時から貧しい家庭で育つ。
高校生の頃、実母に棄てられホームレスに。その後“生きるために”ヤクザの世界へ。現在はヤクザの世界とは完全に縁を切り、執筆活動や料理の研究に打ち込んでいる。
0273774号室の住人さん
垢版 |
2021/06/26(土) 18:46:12.14ID:Kfgm7rsx
>>272
まじ?
0274774号室の住人さん
垢版 |
2021/06/28(月) 16:13:04.10ID:EbeBPoQa
タイトルに惹かれて少し読んだが
この虚無主義者の文から学ぶことは全くないと言うことだけははっきりした
この人が否定する過去の価値観の中には大いなる感動があるのだ
他者を感動させない人が、過去の価値観のを認めないと言っても負け犬の遠吠えだろう
しかし大量の本を読んでもつまらない無価値な人間という結果しか生み出せないのなら
虚無主義者ではなく本人に価値がないから、全ての価値観に価値がないと信じたいという結論に達したのだろう
正直哀れな人
0283774号室の住人さん
垢版 |
2024/03/30(土) 21:36:23.11ID:FJAZ2a7Z
本命を議員にする」という親の介護は施設任せにして値上がりする介護保険料払うのか?
マジかよ
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況