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◆第13代王、明宗(ミョンジョン)
第15回で初めて姿を見せた27歳の明宗。
中宗と3番目の正室である文宗大妃の息子です。
史実では生まれたのは1534年。
そして、母違いの兄である先王、仁宗が亡くなった1545年に、わずか11歳で即位しました。
王が成人に達していない場合は、
しきたりとして、母である大妃が代理で政治を行うことになっています。
いわゆる「垂簾の政(すいれんのまつりごと)」です。
文宗大妃が王権を握り、大妃と弟ユン・ウォニョンが絶大な力で国を牛耳ることになります。
この大妃を支持するユン・ウォニョンの派閥が、ドラマにも出てくる「小尹(ソユン)派」です。
敵対視している「大尹(テユン)派」は、
仁宗を支持していた彼の伯父の派閥です。
その伯父は「小尹派」による粛清によって、すでに亡くなっていますが、
「大尹派」はまだ残っています。

朝廷での大妃の力は、明宗が成人を迎えた後も続いています。
でも、明宗が初登場した回で大妃に向かって発した言葉は、「母上、私はいつまで母上の指示に従わねばならぬのですか。
この国の王は、私です」でした。
そして、上書をうけて、ユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンの横暴ぶりを罰するべきだと大妃に訴えたり、
お忍びの仮の姿で外出しては、
オクニョから典獄署(チョノクソ:監獄)の実状について話を聞きたがったりと、
どうやらいつまでも大妃の言いなりでいるつもりはないようですね。
これからの明宗がどんな国王になっていくのか、ぜひ楽しみにしてください。