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◆第12代王、仁宗(インジョン)
仁宗は、中宗の息子です。
母は中宗の2番目の正室で、息子を産んですぐに亡くなりました。
明宗の母違いの兄になります。
仁宗は1544年に即位しますが、そのわずか8か月後に亡くなり、朝鮮王朝史上、在位期間の最も短い王として知られています。
子どもはいませんでした。

ドラマでは第1回の前半で、ユン・ウォニョンが姉である文宗大妃(当時は王妃)に、「世子(セジャ:王位継承者)の病が悪化した。
王妃様のご子息が王位を継ぐ見込みが高くなった」とうれしそうに話していました。
このときの「世子」は後の「仁宗」のことです。そして「王妃様のご子息」が「明宗」です。
大妃たちの望みに反し、この会話の4年後に、仁宗はちゃんと即位していたというわけですね。

第4回では、オクニョから母の形見の指輪を見せられた恩師パク・テスが、指輪に「イ・ホ(仁宗の本名)」と刻まれていることを指摘します。
そして、先王の仁宗がまだ世子だったときに、東宮殿(世子の住む宮殿)に仕えていた女官たちに与えたものだと教えました。

仁宗の治世は短く、ちまたでは文宗大妃による毒殺のウワサがあり、その疑惑はドラマにも出てきました。
第4回後半で大人のオクニョが登場しましたが、年号表示は「1560年(明宗15年)」。
つまり仁宗が亡くなり、明宗が即位してから15年後になります。
明の使節がやってきましたが、その目的は「毒殺の疑いがある、即位して8か月で逝去した先王(仁宗)の死の調査」でした。
使節が、証拠となる密書を手に入れたと知った大妃とユン・ウォニョンがあせり、使節から密書を奪い暗殺してしまいました。