併用は心臓に悪いらしぞ

2015年の研究で、
前立腺肥大症の患者に対して


・ デュタステリド単体
・ フィナステリド単体
・ デュタステリドとフィナステリドの併用

のリスクを評価した研究があります(1)。

急性冠動脈症候群の患者1843人と、7330人の急性冠動脈症候群ではない人を比較しています。
それによると、

フィナステリドとデュタステリド両方を使用した場合、
急性冠動脈症候群のリスクが3.47倍高かったということです。

投与量が増えても、このリスクについて変化はなかったそうです。

また、
デュタステリド単体で低用量の時は1.07倍、高容量の時は0.73倍のリスクだったそうです。
つまり、デュタステリド単体では急性冠動脈症候群のリスクはほとんど上がらない、
というより、
むしろ下げる可能性があるということです。

フィナステリド単体に関しても低用量の時は1.30倍、高容量の時は0.98倍のリスクで、
あまり影響はなさそうです。