マックフライに使う物質で毛髪再生に大成功
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/02/post-9476.php
<日本の科学者が、脱毛症(禿げ)の治療法を発見したかもしれない。秘密は、
マクドナルドがフライドポテトを作る際に使っている化学物質にあるという>

マウスの毛の再生を試みた横浜国立大学の研究チームは、「ジメチルポリシロキサン」と
いうシリコンの一種で、マクドナルドがフライドポテトを揚げる際に、油が泡立つのを
防ぐために加える化学物質を使った。

予備的実験によると、この方法は、人間の皮膚細胞に用いた場合でも成功する可能性が
高いという。
2月1日付けで学術誌バイオマテリアルで発表されたこの研究によると、研究者らは、
全く新しい方法で「毛包原基(HFG)」の大量作製をするというブレークスルーに成功した。

毛包原基は、毛包(毛を産生する器官。毛包のうち、皮膚表面から見ることのできる部分は
一般に毛穴と呼ばれている)の発達を促す細胞であり、脱毛研究の重要なカギだ。
研究者たちによれば、ジメチルポリシロキサンを使用したことが今回の成果を決定づけたという。