しかし、ホン副社長は現在の直営店体制では、現地で店舗を拡大するのは困難であることを
骨にしみるほど感じていた。

各国ごとに好まれるかつらのスタイルが何であるかなどの市場に対する情報が
不足しており、他国の従業員に自分の敏感な部分を見せようとする地元の住民が
ほとんどいないことが分かったからだ。
言語によるコミュニケーションの問題も障害物だった。

ホン副社長は「比較的開放的だとされる米国でさえも、かつらを作って管理することを
東洋人に任せようとしない」とし「結局、地元人を相手に営業をするためには、
地元の人が直接営業する戦略が必要だということを知ることになった」と語った。