【予備校不登校】(2/2)
きっかけはハゲ

その男から少々広めのつむじを発見されてからというもの、男は指定席のない授業では、必ず俺の後ろに座ってくるようになり、男が席を立つ時には、露骨につむじを見る仕草を見せつけてくるようになった
そして、俺のつむじを観察する仕草は伝染し、二人・三人と行為者が増えていった
小学生並の嫌がらせが予備校という環境において起こったのだ

「女子にも少々広めのつむじが広まったらどうしよう」
「前もキテることがバレたらどうしよう」
「ハゲ自虐でプライドを捨てて仲良くなることもできる」
「しかし既にB判だから無理に予備校の授業を受けなくても…」

こうして、俺は予備校に行かなくなる。虚無!続く