皮脂には脂肪酸が含まれており、皮膚表面は弱酸性に保たれ
外界から侵入しようとして皮膚に付着するウィルスや菌を死滅させる。
この皮脂や汗によって、外界の菌の多くが死滅するのです。
逆に、皮脂と汗をエサとして暮らしている菌がいる。それが、善玉菌の皮膚常在菌たちである。

皮膚常在菌は、皮膚上で皮脂と汗を大好物として暮らしているのである。
そして、彼らの産生物質は、外部から侵入しようとする他の菌を死滅させる働きをもつ。
このように、皮膚は外部に対して何重ものバリアをもっている。

でも、エサである皮脂が足りないと善玉菌は死滅してしまいます。
善玉菌が死滅して少なくなると、肌の表面はアルカリに傾きます。
アルカリに傾いた肌から病原菌が侵入して細胞を破壊していくのです。

黄色ブドウ球菌に代表される悪玉菌は、アルカリの肌が好きで、
弱酸性の肌では生きて行けません。そこで肌を弱酸性に保つためには
必要な皮脂を保ち善玉菌を生息させる。そのことが必要なのです
つまり、洗い過ぎはダメということです。