“ヒトデ”の成分入り塗料でカラス撃退 札幌の業者が開発 紫外線発光がカラスには眩しくなる

 カラスの被害を防ぐために、海にいる「ヒトデ」が効果をあげています。

 繁殖期に入り、警戒心をむき出しにするカラス。札幌市のコールセンターには、6月からカラスの被害に関する相談が600件近くも寄せられています。

カラス対策グッズ、その名も「SARABAカラスくん」は、黄色い部分にヒトデから抽出した特殊な塗料が使われています。

開発したのは札幌の産業廃棄物処理業者で、海の厄介者・ヒトデを処理するため、屋外で乾燥させていたところ、カラスが寄り付かないことを発見しました。

北海道環境バイオセクターの三国康二代表は「サポニンという成分に特化しているんですけれど、その成分が独自で発光するんですね。紫外線の領域で発光するものですから、人には見えないんですけれど、カラスは認識するというメカニズムです。」

カラスは、人間が感じることのできない紫外線を目で感じることができます。ヒトデに含まれる、サポニンが放つ紫外線は、カラスには太陽を直接見ているような眩しさに感じるといいます。

三国代表は「光に恐怖感を覚えて、そして逃げていくという感じですね。」と説明します。実際にヒトデの塗料を使ったステッカーをカラスに向けてみると、けたたましい鳴き声で威嚇するものの、近づいてくる気配はありませんでした。

三国代表は「(効果は)8割で、2割は環境条件や設置方法などで効き目が薄い」と話します。札幌市中央区の三吉神社では、カラスが残飯を運んだり、参拝客を襲う被害が相次いでいます。

ヒトデを使った対策グッズを置いたり屋根に塗料を塗ったところ、残飯や鳥の死骸が無くなり、カラスの被害が無くなったということです。
https://www.htb.co.jp/news/archives_5055.html
https://youtu.be/Fsg7UiIF7ec