うまい話にはホント、裏が在って。。。

 この話は、俺がまだ高校3年だった頃に、さかのぼる。。。
俺は中学には1年間しか通っていない、不登校生徒だった。
学校行くと無性に吐き気がする。。。ゲロリストだった。
常に安楽の場へ逃げちまいたかった・・・。
そんなことダチになんか言えない・・・。
 そして、行けなくなったんだ・・・。

桜咲く頃、、、別れでもある時期に、出会いがあった。
 そして、非行へと駆り立てられていった。
毎日のように、くそっ汚たねぇーアイツん家でたむろっていた。
そこから、街へ悪さをしに行くのだ。
 辿り着いたらそこがSTART、ゴールを決める気持ちは無いから・・・

未来があった。

 そして警察に捕まって足を洗った。。。
そして定時制高校に通っていた。
定時制は、自分で車を運転して通学することが認められている。
その代わり、代償は大きい・・・。
 みんな、昼間学校行くだろっ?!
奴等が学校から解放されている時、俺は学校に行くのさ・・・。
離れ離れだよ。
 そして孤独になる。

高2の10月、、、原付が壊れちまった・・・。
 修理に出し、しばらく退院出来ないらしい。
まだまだ、走れる路面状況なのに・・・
 
 その無念を知ってか知らずか
その3日後、この町に雪が降った。。。
 救われた気がした・・・。

これからしばらく、北国は白い邪魔者と向き合うのだ。
                   
いつの日か春がきて、相棒(原付)が戻って来る日を待ち続けていた。

そして高3の春、半都会な街から帰宅した俺は相棒を視野に捕らえた。
 つかの間の春が来た。。。決して心の雪は融けないで、汚い残り雪が残ったまま・・・。
バイクの中には、飲みかけの、そのまま一冬を越えちゃったお茶が、やっぱり入ってた。
 変色して、何か浮いてるお茶は、小便の味がした。
濃厚な朝一番のジジィの茶色い目覚め尿の味がした・・・。(−_−)
 でもいいさ!久方のドライブに春めいていた。
でもまた明日から、また憂鬱な一週間が始まると思ったら、折角のご無沙汰な爽快な日曜も、じめじめとした梅雨日和だ・・・。

3年で高校出る為には、行かざるを得ない。。。。   逝きたいよ・・・
 そして悶々と一日一日を過ごし、学校帰ろうとした玄関で思いかけず告白されたんだ。。。
頬を赤らめ、上目遣いで季節はずれのチョコを渡され、動揺している俺を尻目に「本命ですからぁ〜!!」と走り去って行く。。。
 「ち、チョット、待ってぇ〜↑↑」と有頂天に発した言葉は、彼女を、はにかめさせたのだろうか。。。