遠くから見ると、そのアイドルははまるで太ったたぬきのように見えた。
それは愛らしいというよりも、デブ特有のベホマズン感があった(ただし、彼女を知っている人間にそのことを言うと、そんな人じゃないとみんなが口を揃えた。あるいは僕にだけそう見えていたのかもしれない)。