その理論的限界が近づけば近づくほど、
熱交換の効率は悪くなって来るんだろう >LE-9の発展

燃焼室はますます長大化し、推重比は水素エンジン中、
最低ランクまで落ちるのでは?
SRBを使わず水素のみで行くなら、タンクの巨大化も無視できない。

何より問題なのは、H3の次は何を作るのか、
JAXAが具体的なイメージを何も持ってないということだろう。
もしかしたら内部ではあるのかもしれないが、
H3完成前に構想を発表することによる批判を恐れているのか、
何も漏れてこない。

もしそれが、H3の発展形では無い形になると、
「何だよ、結局H3も将来は捨てるのか!?」と批判されてしまう。
しかしH3の非SRB化・エンジンクラスタ化だと、
上述のような問題が残る。

LE-9自体は素晴らしいエンジンだとは思うが、
将来の発展性はと言うと、物理的・理論的に「?」がついてしまうのがキツい。

この点ESAでは、もうヴァルカンエンジンを捨てることは確定済みで、
お茶を濁したような小改良に留め、メタンのプロメテウスに邁進している。
「下段の水素は、ロケットの将来では無い」、と言い切っているようなものだ。