・202   10トン   4トン → 3トン
・204   15トン   6トン → 4.8トン
・H2B   19トン   8トン → 5.5トン
・H3-24  不明   7.3トン → 6.5トン

多少の誤差はあるが、H2AとH2Bの数値に不自然なところは特に無い。
ユーザーマニュアルが無いH2Bの数値も、さほど無理のないものだ。
H3の6.5トン(7トン弱?)も、まぁ正常進化だろう。

ただ一つ、H3の1800m/sだけが、明らかに傾向からズレている。
グラフのH3の儼の斜線を見ても、1500から減らす方向(右方向)では、
H2Aと平行になっているが、増やす方向(左方向)では、一気に効率が低下してる。

しかしこれは、逆に言えば、「H3は、必要儼を下げても、能力低下しにくい」とも表現できる。
高度化による斜線の角度変更が、H2Aでは1700から始まっているのに対し、
H3では1750で始まっている。早期に能力低下が緩やかになって来る、ということだ。
つまり、H3はそれだけ高度化(儼を下げやすい方向)に振った設計になっているのだろう。
必要儼を下げた方が、H3は真価を発揮するということだ。
逆に言えば、高儼領域では、それほど能力は上がらない、とも表現できる。

推測だが、基本設計の段階で、アリアンを意識し過ぎて、
全電化衛星の流れを読み切れていなかった、ということだろうか。
あるいは、確実にアリアンに狙いを絞って、仕事を奪う、という方向性か。