プロメテウスがガスジェネ式なのは、以前から知られていた。
そもそもESAは二段燃焼サイクルを開発したことはなく、
コストをヴァルカンの1/10に下げるとする以上、
シンプルな構造なのは仕方ない。

要は、マーリンのメタンバージョンを作りたいのだ。
ファルコン9は考え抜かれた傑作デザインだが、
ケロシンをメタン(LNG)に置き換えれば一層素晴らしいとも言われる。

最新のトレンドとして、使い捨ての1段目に二段燃焼サイクルを使うのは愚の骨頂で、
使い捨てならコスト重視でガスジェネやエキスパンダー、
再利用ならエンジンコスト増は許容されやすく、性能重視で二段燃焼というのもまた合理的。
ただ日本のエキスパンダーブリードはコスト以外にもメリットは有り、
将来の再利用基幹ロケットとエキスパンダーブリード方式の採否がどうなるのかが、興味深い。