長征9号および8号に関する最新情報
http://spacenews.com/china-reveals-details-for-super-heavy-lift-long-march-9-and-reusable-long-march-8-rockets/
中国運載火箭技術研究院は、開発中の長征9号および8号の最新情報を公開した。

長征9号はサターンVロケットに匹敵する巨大ロケットで、2030年のテスト飛行を目指している。
低軌道に140トン、月遷移軌道に50トン、火星遷移軌道に44トンの能力を持つ。
全高93m、重量4000トン、離昇推力6000トン、コアステージは直径10m、4本のブースターは直径5m。
推力500トンのケロシンエンジン、推力220トンの上段用液体水素エンジンは、共に開発が大きく進んでいる。

長征9号の目的の一つは、火星のサンプルリターンだ。
また有人月面着陸も狙っており、長征5号Bで打ち上げる宇宙船(開発中の新型宇宙船)が、長征9型で打ち上げる
月探査船と地球軌道上でランデブー・合体し、月へ向かう。
さらに、開発中の宇宙空間ソーラー発電システムの打ち上げにも長征9号を使う予定だ。
なお、長征5型の復帰戦は今年11月頃の予定。

長征8型は本来、SSO軌道などへの商業打ち上げに使う予定の使い捨てロケットだった。
しかし計画が変更され、再利用型ロケットを目指している。
コアは新世代の主力ロケットである長征7号で、さらに2本の固体燃料ブースターを付ける。
このコアとブースターの双方を、垂直着陸させると言うのだ。
開発を続け、2035年には完全な再利用型ロケットを完成させるとしている。
なお長征9号に関しては、再利用の可能性に関する言及は無かった。

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順調のようですね。
長征8号の着陸は、コアはグリッドフィン+着陸脚で、ブースターはパラシュートを使うようです。
今年の中国は6月中に、18機のロケット打ち上げに成功しており、
計画した年間35機ほどの打ち上げも、達成しそうな勢いですね。