堀江貴文氏出資のインターステラテクノロジズのロケット打ち上げ失敗が、”ある意味当然”である理由
https://hbol.jp/169588
鳥嶋真也

しかし、新規開発のロケットが失敗するのは珍しいことではなく、むしろ試験と失敗を繰り返すことでしか信頼性は確立できない。
企業には失敗しても事業を続けられる体力が、そして世間にはこうした失敗を許容し、支援する環境が必要になる。

ISTが資金集めや人材確保などを行うことが必要になるのはもちろん、彼らを支える環境を整えることも必要になる。
ロケット開発は試験と失敗の繰り返しであり、それを経なければ成功はないということを当たり前にし、
その上で投資する企業や人を増やさなくてはならない。国の積極的な支援も必要である。

一度そうした環境を整備できれば、たとえISTが倒れたとしても、
第二・第三のロケット・ベンチャーが誕生し、成長する土台にもなる。
そのために動き出すのはいましかない。
さもなくば、日本のベンチャーによる打ち上げ失敗が、悪い意味で当然になり続けてしまい、
そして近い将来、日本は超小型ロケット、超小型衛星の市場の中で存在感を失うことになるだろう。