サウジ政府ファンド、「テスラ買収資金の確約はしていない」  スペースXによる買収を予想する声も
https://www.nytimes.com/2018/08/16/business/elon-musk-interview-tesla.html

2500億ドルの資金を持つサウジ政府ファンドが融資する、あるいはテスラ株の大半を取得することになる、
そんなふうに受け取れる話をマスク氏は公言した。

話し合いの一つは、7月31日にテスラの工場で行われたが、関係者によると、
サウジ側は、資金を確約するような話は、何もしていないという。

また、関係者による話では、スペースXが資金を供給し、テスラの支配権を獲得する可能性について
検討されているという。


マスク氏はツイートを「透明性を確保したかったから」と説明する。
あのツイートを投下する前に、行動と文面について、誰にも相談しなかったという。

通常、このような市場に大きな影響を与える可能性のある発表は、取締役会で慎重に検討され、
関係者の意思を統一した上で、市場の取引時間外に、正式な文書で、正式なルートから発表されるものだ。

取引時間中に、個人のツイッターの短文で発表された事実とその巨大な影響について
重大な関心を持った証券取引委員会(SEC)は翌日、テスラ社に説明を求めたという。

不意打ちをくらわされた取締役会のメンバーたちは激怒し、大急ぎで意思統一を行い、
混乱を鎮めるためのコメントを作成して発表した。

マスク氏によると、自分は取締役会メンバーたちから何らの苦情も受けなかったという。
しかしすぐに筆頭社外取締役からの連絡を受けて、今後はこの件については取締役会の承認なしに
二度とツイートしないと約束したという。
SECの本格的な調査が始まり、召喚状が発行され、来週にも当局者と接触するという。

インタビューの間、マスク氏は笑顔を見せたと思ったら、涙ぐんだり、感情が強まっていた。
週に120時間働き、1週間を超える休暇は、マラリアに罹った2001年以来、取ったことがないという。
彼は47歳の誕生日を迎えたが、友人にも家族にも会わず、ずっとテスラの工場に詰めていたという。
その2日後は弟の結婚式だったが、工場から飛行機に乗って直行し、済んだらトンボ返りした。

しばらく静止したあと、マスク氏は言葉を絞り出した。
「テスラにとって最悪の時期は脱したのかもしれません。でも、僕にとっての最悪の時期は、まだ終わらないんです」